ヴェネチア映画祭「中国びいき」終わり、ディレクター交代で出品作消えた…―中国
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64085&type=
2012年8月26日 13時49分
2012年8月25日、今月開幕するヴェネチア国際映画祭で、ディレクター交代による中国語映画への打撃と不利な状況が浮上している。南方都市報が伝えた。
今年の第69回ヴェネチア国際映画祭は、今月29日~9月8日に開催予定。ここ数年、海外の大型映画祭で中国語映画がぞくぞく出品されてきたが、今回のヴェネチアでお目見えするのは、中国・香港合作「太極之从零開始」(Tai Chi 0 FROM ZERO TO HERO)のみ。アウト・オブ・コンペティション部門の招待作品として上映される。
中国語映画への打撃と不利が叫ばれる、今回のヴェネチア国際映画祭。理由は映画祭ディレクターの交代だ。今回からディレクターを再任することになったのが、トリノ国立映画美術館館長のアルベルト・バルベラ氏。商業要素の強い作品や、著名監督の映画ではなく、無名・低予算でも内容の濃い秀作を好む傾向が強く、これによって中国語作品だけでなくハリウッド映画も不利な立場に追い込まれている。
前任のマルコ・ミュラー氏は、民族学者として70年代に約10年も中国に滞在し、北京語を流ちょうに話す親中派。アン・リー(李安)はじめ、チャン・イーモウ(張芸謀)、ジョン・ウー(呉宇森)、ジャ・ジャンクー(賈樟柯)ら、著名監督に次々と賞をもたらしてきた。昨年のヴェネチア映画祭では、コンペティション部門など主要部門に、計4作の中国語映画が出品されている。
アルベルト・バルベラ氏の好みは、映画祭オープニング作品にも顕著に表れている。昨年は米人気俳優ジョージ・クルーニーの監督&主演作「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」、一昨年はナタリー・ポートマン主演「ブラック・スワン」とハリウッドの大作が続いたが、今回はインド人監督ミーラー・ナーイルによる「The Reluctant Fundamentalist」。中国びいき&ハリウッド映画飛躍のヴェネチアは終わった、とする見方が強まっている。
0 件のコメント:
コメントを投稿