経済成長減速で商品在庫の増加圧力に直面―中国
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2012年8月28日 7時21分
2012年8月24日、ニューヨーク・タイムズによると、30年間の驚異的な経済成長を経て、中国は現在、景気減速がもたらした在庫増加という問題に直面している。各地で商品の売れ行きが落ち、工場や商店で在庫が急速に積み上がり、深刻化している。25日付で環球時報が伝えた。
鉄鋼や家電製品、自動車、マンションなど、あらゆるものが供給過剰になっており、内需拡大による成長減速脱出に努力している中国の大きな足かせになっている。深刻な在庫増加の状況は、中国政府の巧妙な調整によって、公式データからははっきり見えてこない。しかし、ある調査では中国国内メーカーにおける今年8月の完成品在庫量の増加スピードは04年4月に調査を開始して以来最高だった。
中国の経済減速に伴い、財政危機に苦しむ欧州や経済停滞が続く米国など、世界の大部分の地域がより深刻な不景気に陥る可能性がある。中国経済の減速は中国が海外から購入する製品やサービスの減少を意味するとともに、中国の雇用問題の深刻化や海外企業の撤退を招く恐れもある。
中国企業の経営者や責任者への取材では、商品が売れず、在庫が積み上がっていく様子が分かる。売上高が前年比30%減になり、多くの在庫を抱える厨房用品の代理店責任者は「需要が回復した時にチャンスを逃したくないため、メーカーは減産しようと考えていない」と話す。
また、北京では生活の質を経済の成長促進よりも重視することを決定し、不動産業界や自動車業界への各種制限が始まっている。こうした影響で全国各地の自動車ディーラーでは在庫が急増している。
中国経済が深刻な問題に直面していることに、多くの業界関係者は疑いを持っていない。ある販売代理店の責任者は「昔は商品は倉庫に納品された後すぐに出庫されたが、今は倉庫に留まったままで、在庫はますます増加している」と話している。
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