2012年10月12日金曜日

■世界のパソコン販売、つるべ落とし-第3四半期の出荷台数8%減

世界のパソコン販売、つるべ落とし-第3四半期の出荷台数8%減
http://jp.wsj.com/IT/node_527666?mod=WSJ3items
2012年 10月 11日  11:50 JST

 パソコンの売り上げが、伸び率の減速からつるべ落としになりつつある。 

 調査会社各社が10日発表した報告書は、パソコン業界の業況悪化について、タブレット型端末による市場の共食い、経済状況の低迷、それに新興市場諸国でのパソコンの売り上げ鈍化などの要因を指摘している。そうした中でソフトウエア大手の米マイクロソフト(MS)とそのパートナーのパソコンメーカーは月内にウィンドウズの最新版とそれを搭載した新端末を発売することで、業況が盛り上がることを期待している。

 調査会社のIDCとガートナーによると、2012年第3四半期の世界のパソコン出荷台数は前年同期比で8%強落ち込み、減少幅は少なくとも2001年以降で最大となった。また調査会社のIHSアイサプライは、12年通期のパソコンの出荷台数が11年間で初の減少に転じるとの見通しを示した。 

 IDCのアナリスト、デービッド・ダウド氏は、「コンピューター業界が今、岐路に立たされているのは間違いない」と指摘し、「伸るか反るかの分岐点になるかもしれない」と話した。 

 市場ウォッチャーたちはこれまで、パソコンの購入を検討する人の一部がMSの最新基本ソフト(OS)の発売まで買い控えると予想していた。しかし、新学期向けセールなどの要因でパソコンの販売が比較的好調とされる第3四半期の急減は彼らにとって驚きだった。 

 調査専門家は、MSが発売する予定の「ウィンドウズ8」とそれを搭載するパソコンがPC販売を再燃させるのに十分かという点に注目している。メーカー各社はウィンドウズ8の発売に合わせて既に新モデルを製造しており、その中にはタッチスクリーン式の高級デスクトップパソコンや、タブレットにも変身できるノートパソコンも含まれる。 

 ウィンドウズ8はタッチスクリーン式の端末でも従来型の端末でも同じように機能するように設計されている。一部のパソコンメーカーはこれまで、消費者がタブレットに引き寄せられるのを傍観するだけだったが、ウィンドウズ8の登場により、アップルの人気タブレット「iPad(アイパッド)」に対抗できる道が開かれる。 

 しかし、ウィンドウズ8搭載機を消費者が熱狂的に歓迎しようとしているようにはみられない。サンフランシスコにある家電量販店「ベスト・バイ」の店舗の裏には10日、新しく入荷したウィンドウズ8搭載パソコンの箱が山積みになっていた。だが店内にこの新OSを宣伝しているような様子は見られず、店員によれば、ウィンドウズ8について尋ねてくる顧客はいないという。 

 この店でノートパソコンを探していたケイラン・サンダーさんは、新OSがそれほど大きな違いをもたらすとは思わないと述べた。サンダーさんは動画の再生、電子メールの送信、それにウェブサイトの閲覧ができれば良いと述べ、「タッチ技術にはまだ引かれない」と付け加えた。 

 10日に無作為でインタビューを行ったが、サンダーさんのような姿勢はコンピューターの購入検討者にかなり多く見受けられた。これはMSとパソコンメーカーにとって悪い兆候だ。 

 IHSアイサプライのアナリスト、クレイグ・スタイス氏は「パソコンへの熱狂は、以前ほど大きくなくなった」と述べ、「人々はアップルの携帯電話機iPhone(アイフォーン)やiPadの新製品ほどパソコンに夢中になっていないようだ」と指摘した。

記者: Ben Worthen、Ian Sherr



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