莫言氏のノーベル賞、念願だったはずが中国ネット上では批判の声も
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1012&f=national_1012_010.shtml
2012/10/12(金) 10:10
中国人作家の莫言氏がノーベル文学賞を受賞した。中国籍の作家として初めての文学賞受賞に、中国のインターネット上も沸きかえったが、南京晨報は11日、「ネットユーザーからは少なからず疑問の声が上がっている」と報じた。
中国ではこれまでにダライ・ラマ14世と劉暁波氏がそれぞれノーベル平和賞を受賞している。しかし、中国政府は両名ともに「現体制の転覆を狙う反動分子」と断定しているため、両名の受賞は事実上なかったこととされている。
スウェーデン・アカデミーは授賞理由として、「幻想的なリアリズムで、民話、歴史、現代を融合させた」としており、莫言氏は受賞に対して「受賞は何かを意味するものではない。中国には数多くの優秀な作家がおり、彼らの作品も世界で認められるべきだ」と述べる一方で、今後の創作活動にいっそう努力したいと語った。
「反体制派ではない中国人」による念願のノーベル賞受賞に対し、中国は大いに沸き返ったが、中国のネット上では冷ややかな声も上がっている。ネットユーザーからは「わが国には莫言氏よりも優れた作家は数多いのに、なぜだ?」、「莫言氏の作品はノーベル文学賞を受賞できる水準にない」など、莫言氏の受賞に対する疑問の声があがった。
中国ネット上の一部の声に対し、南京師範大学文学院の何平副教授は、「中国人はノーベル賞を渇望していたにもかかわらず、受賞が決まると非文学的な観点から批判ばかりする」と指摘、ネット上で批判するユーザーたちの多くは莫言氏の作品を読んだことのない人だと一蹴した。
■ノーベル文学賞に中国の莫言氏-体制寄り作家との批判も
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_528209?mod=WSJFeatures
2012年 10月 12日 9:28 JST
中国の作家、莫言氏がノーベル文学賞を授与されることが11日、決まった。中国は2年前の反体制活動家へのノーベル平和賞授与で悪化した海外でのイメージを悪くしたが、今回の文学賞でこれを相殺できる可能性がある。
しかし、文学賞授与は早くも議論を呼びつつある。本名・管謨業の同氏は、文化活動への国家支配をめぐる議論が高まる中で、一部の中国の芸術家や作家らから、その姿勢があまりにも政府寄りだと批判されている。
スウェーデン・アカデミーは11日の声明で、世界中の中国文学講義でその著作が使われている莫言氏は、民話、歴史、それに現代の状況を幻覚を起こさせるようなリアリズムと融合させたと指摘した。同氏は中国国籍者としては初のノーベル文学賞受賞者となる。同国生まれの高行健氏は2000年に同賞を受けたが、1987年に同国を離れてフランス国籍を取得している。
莫言氏―このペンネームは中国語で「しゃべるな」を意味する―のコメントは得られていないが、11日夜の国営新華社通信によると、同氏は「非常に驚いている」と述べたという。
ノルウェーのノーベル賞委員会は2年前、中国内で服役している反体制活動家、劉暁波氏に平和賞を授与した。同氏は中国での言論の自由と自由選挙を求める宣言の中心的執筆者だった。この授与は海外でのイメージ修復を目指していた中国に大きな打撃となり、同国は授与に反発。平和賞を決める独立委員会が置かれているノルウェーに対して冷たい姿勢を取るようになった。平和賞以外のノーベル賞はスウェーデンの委員会が決めている。
中国はまた、1989年にチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が平和賞を受賞した時も困惑することになった。同国政府はチベットの独立を扇動していると非難していた。
今回の授賞は、中国が世界第2の経済大国として他の国々にソフトパワー、つまりメディアと文化への影響力の強化を計画している時に決まった。政府に批判的な人たちは、こうした努力が書籍や映画、テレビに対する政府の厳しい管理で妨げられているとしている。
東部の山東省で55年に農家の子として生まれた莫言氏は70年代末、文化大革命の直後に現れた中国作家世代の中で最も称賛されている1人だ。76年に人民解放軍に入ったあと執筆活動を始め、87年の小説「紅い高梁」で高い評価を受けた。この作品はのちに張芸謀監督によって映画化され、映画は賞を受けた。
莫氏の諸説の多くは英語に翻訳され、07年には「Life and Death Are Wearing Me Out(生死疲労)」がMan Asian Literary Prizeにノミネートされ、09年にNewman Prize for Chinese Literatureを受賞した。このほか一時的に中国内で発禁処分となった「Big Breasts and Wide Hips(豊乳肥臀)」や「Sandalwood Death」「Garlic Ballads」などがある。
バージニア大学の中国文学教授チャールズ・ラフリン氏は「彼には田舎のバックグラウンドにもっともらしく結び付ける卑猥で純朴なフィクションの声がある」とし、「しかし、彼は、アバンギャルドなフィクション的ビジョンを使い、これがウィリアム・フォークナーやガブリエル・ガルシア・マルケスの影響をほうふつとさせる、神話的で不条理な性格を彼のほとんどの作品に与えている」と述べた。
莫氏は執筆活動の初期の段階で、反体制的スタイルで文学界で評価されていたが、最近では一部の作家や中国の人道活動家らは、同氏がその偉大さを中国の表現の自由拡大のために使っていないと批判している。中国の公式代表団の一員となった09年の独フランクフルト書籍見本市で同氏は、亡命中国作家がスピーチをしようとしていたセミナーから他のメンバーと共に抜け出し、後に、一部の人には中国の検閲を言い訳に使っているように見えたスピーチを行った。
記者: Josh Chin、Paul Mozur、Jeffrey A. Trachtenberg
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1012&f=national_1012_010.shtml
2012/10/12(金) 10:10
中国人作家の莫言氏がノーベル文学賞を受賞した。中国籍の作家として初めての文学賞受賞に、中国のインターネット上も沸きかえったが、南京晨報は11日、「ネットユーザーからは少なからず疑問の声が上がっている」と報じた。
中国ではこれまでにダライ・ラマ14世と劉暁波氏がそれぞれノーベル平和賞を受賞している。しかし、中国政府は両名ともに「現体制の転覆を狙う反動分子」と断定しているため、両名の受賞は事実上なかったこととされている。
スウェーデン・アカデミーは授賞理由として、「幻想的なリアリズムで、民話、歴史、現代を融合させた」としており、莫言氏は受賞に対して「受賞は何かを意味するものではない。中国には数多くの優秀な作家がおり、彼らの作品も世界で認められるべきだ」と述べる一方で、今後の創作活動にいっそう努力したいと語った。
「反体制派ではない中国人」による念願のノーベル賞受賞に対し、中国は大いに沸き返ったが、中国のネット上では冷ややかな声も上がっている。ネットユーザーからは「わが国には莫言氏よりも優れた作家は数多いのに、なぜだ?」、「莫言氏の作品はノーベル文学賞を受賞できる水準にない」など、莫言氏の受賞に対する疑問の声があがった。
中国ネット上の一部の声に対し、南京師範大学文学院の何平副教授は、「中国人はノーベル賞を渇望していたにもかかわらず、受賞が決まると非文学的な観点から批判ばかりする」と指摘、ネット上で批判するユーザーたちの多くは莫言氏の作品を読んだことのない人だと一蹴した。
■ノーベル文学賞に中国の莫言氏-体制寄り作家との批判も
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_528209?mod=WSJFeatures
2012年 10月 12日 9:28 JST
中国の作家、莫言氏がノーベル文学賞を授与されることが11日、決まった。中国は2年前の反体制活動家へのノーベル平和賞授与で悪化した海外でのイメージを悪くしたが、今回の文学賞でこれを相殺できる可能性がある。
しかし、文学賞授与は早くも議論を呼びつつある。本名・管謨業の同氏は、文化活動への国家支配をめぐる議論が高まる中で、一部の中国の芸術家や作家らから、その姿勢があまりにも政府寄りだと批判されている。
スウェーデン・アカデミーは11日の声明で、世界中の中国文学講義でその著作が使われている莫言氏は、民話、歴史、それに現代の状況を幻覚を起こさせるようなリアリズムと融合させたと指摘した。同氏は中国国籍者としては初のノーベル文学賞受賞者となる。同国生まれの高行健氏は2000年に同賞を受けたが、1987年に同国を離れてフランス国籍を取得している。
莫言氏―このペンネームは中国語で「しゃべるな」を意味する―のコメントは得られていないが、11日夜の国営新華社通信によると、同氏は「非常に驚いている」と述べたという。
ノルウェーのノーベル賞委員会は2年前、中国内で服役している反体制活動家、劉暁波氏に平和賞を授与した。同氏は中国での言論の自由と自由選挙を求める宣言の中心的執筆者だった。この授与は海外でのイメージ修復を目指していた中国に大きな打撃となり、同国は授与に反発。平和賞を決める独立委員会が置かれているノルウェーに対して冷たい姿勢を取るようになった。平和賞以外のノーベル賞はスウェーデンの委員会が決めている。
中国はまた、1989年にチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が平和賞を受賞した時も困惑することになった。同国政府はチベットの独立を扇動していると非難していた。
今回の授賞は、中国が世界第2の経済大国として他の国々にソフトパワー、つまりメディアと文化への影響力の強化を計画している時に決まった。政府に批判的な人たちは、こうした努力が書籍や映画、テレビに対する政府の厳しい管理で妨げられているとしている。
東部の山東省で55年に農家の子として生まれた莫言氏は70年代末、文化大革命の直後に現れた中国作家世代の中で最も称賛されている1人だ。76年に人民解放軍に入ったあと執筆活動を始め、87年の小説「紅い高梁」で高い評価を受けた。この作品はのちに張芸謀監督によって映画化され、映画は賞を受けた。
莫氏の諸説の多くは英語に翻訳され、07年には「Life and Death Are Wearing Me Out(生死疲労)」がMan Asian Literary Prizeにノミネートされ、09年にNewman Prize for Chinese Literatureを受賞した。このほか一時的に中国内で発禁処分となった「Big Breasts and Wide Hips(豊乳肥臀)」や「Sandalwood Death」「Garlic Ballads」などがある。
バージニア大学の中国文学教授チャールズ・ラフリン氏は「彼には田舎のバックグラウンドにもっともらしく結び付ける卑猥で純朴なフィクションの声がある」とし、「しかし、彼は、アバンギャルドなフィクション的ビジョンを使い、これがウィリアム・フォークナーやガブリエル・ガルシア・マルケスの影響をほうふつとさせる、神話的で不条理な性格を彼のほとんどの作品に与えている」と述べた。
莫氏は執筆活動の初期の段階で、反体制的スタイルで文学界で評価されていたが、最近では一部の作家や中国の人道活動家らは、同氏がその偉大さを中国の表現の自由拡大のために使っていないと批判している。中国の公式代表団の一員となった09年の独フランクフルト書籍見本市で同氏は、亡命中国作家がスピーチをしようとしていたセミナーから他のメンバーと共に抜け出し、後に、一部の人には中国の検閲を言い訳に使っているように見えたスピーチを行った。
記者: Josh Chin、Paul Mozur、Jeffrey A. Trachtenberg
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