日本人にノーベル賞…「政治的工作」に反論「違うよ」=中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1010&f=national_1010_033.shtml
2012/10/10(水) 13:01
山中伸弥京都大教授が英ケンブリッジ大のジョン・ガードン名誉教授(79)とともにノーベル医学生理学賞を獲得したことを、中国メディアも大きく報じた。インターネットでは、日本人がしばしばノーベル賞を受賞することに対する感想が次々に寄せられた。「政治的な工作」と決め付ける書き込みもあるが、「正当に評価すべきだ」という意見が多い。自国の研究者が科学関連で受賞できないことに対する疑問と批判も目立つ。
「愛国論調」が強い共産党系のニュース・サイト「環球網」には、「愚か者でも分かる。ノーベル・クソ賞は政治的な力で左右される芝居にすぎない」という書き込みが寄せられた。ただし「科学関連のノーベル賞は疑いなく、公に認められている。(政治的との主張は、事実と平和賞に対する反発を)ごちゃまぜにしている。旧ソ連の科学者も、(科学関連のノーベル賞を)受賞した」との反論が寄せられた。「日本人のノーベル賞受賞を祝賀」という書き込みもある。
ポータル・サイト「網易」は、山中教授らがノーベル医学生理学賞を獲得したことにかんする、特設掲示板を掲載した。日本に対する嫌悪感を示す書き込みもあるが、「祝賀する。私は改めて強調する。日本は科学技術で成果を収めている。アジア人の誇りだ」、「破壊・強奪をする愛国賊よ。しっかり勉強して国に報いろ」などの書き込みが目立つ。
日本人受賞に反発する意見への批判として、「中国人がブドウが酸っぱいと言えば言うほど、ブドウは遠ざかるんだよ」との意見を披露したユーザーもいる。他人の成果を嫉妬(しっと)することをいましめる「食べられないブドウは酸っぱい」ということわざを下敷きにしたものだ。
その一方で、山中教授の受賞を「意外なことではない。日本人はまた受賞した。中国人は目をさませ」との主張もある。全体的に、「中国人はなぜ受賞できないのか」との疑問や、くやしさがにじむ書き込みが多い。
特に、自国に伝統医学が発達していることに注目し、ノーベル医学生理学賞を獲得できないことに、疑問を示す意見が目立つ。
◆解説◆
中国(大陸)国籍保有者でノーベル賞を受賞したのは、2010年の劉暁波氏のみだ(平和賞)。劉氏は民主運動家で、08年に共産党が独裁を放棄するよう求める「零八憲章」を発表したことで有罪判決を受けた。現在も服役中だ。なお、1989年にノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマ14世も、中国政府が主張する「チベットは古来中国の一部」との論法にもとづけば「中国人」ということになり、「中国では反政府の立場の者が2人、ノーベル平和賞を獲得した」ということになる。
なお、米国在住の中国人としては、楊振寧氏と李政道氏が1957年にノーベル物理学賞を受賞している。2人とも受賞当時は中華民国国籍で、その後、米国籍を取得した。また、1989年の天安門事件で政治亡命し、97年にフランス国籍を取得した高行健氏は、2000年にノーベル文学賞を受賞した。中華系人物でノーベル賞を受賞したのは過去8人にのぼる。中華人民共和国の国籍保持者はいない。
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