2012年10月12日金曜日

■中国で土地収用めぐる強制立ち退き急増、社会不安要因に


中国で土地収用めぐる強制立ち退き急増、社会不安要因に
http://jp.reuters.com/article/jpchina/idJPTYE89A03020121011
2012年 10月 11日 14:00 JST

[北京 11日 ロイター] 国際人権非政府組織(NGO)のアムネスティ・インターナショナルは11日、中国で社会不安の主な要因となっている土地収用のための強制立ち退きが過去2年間に急増したと報告書で指摘。

背景には、債務返済を急ぐ地方政府が土地を差し押さえ、売却する動きがある。中国では基本的に土地は公有地。不動産をめぐる争いはしばしば暴力的となり、社会不安にもつながっている。習近平氏が率いるとみられている次期共産党指導部が直面する課題の一つだ。

アムネスティの報告書は2010年2月から2012年1月までの期間が対象。強制立ち退き時の暴力行為で住民が死亡したり、逮捕投獄、自殺するケースもあったとしている。

アムネスティの調査担当責任者はロイターに「中国では、潜在的にこうした違法な強制立ち退きをさせられるリスクにさらされている人が何百万人もいる。強制立ち退きに関する抗議は、大衆の不満として最大の問題」と指摘。長らく続いている問題であるうえ、ここにきて規模も大きくなっており、歯止めをかけるべき時にきているとの認識を示した。

地方政府の土地売却は、2008年に中央政府が打ち出した4兆元の景気刺激策を機に加速した。この景気刺激策は、地方政府向けにインフラ(社会資本)建設目標を設定。地方政府は目標達成のため資本調達を急ぎ、それが不動産バブルにつながった。結果的に、地方政府は巨額の債務を抱えた。債務残高は2010年末時点で10兆7000億元(1兆7000億ドル)。地方政府は債務返済のための土地売却を迫られた。

中国政府は2011年に暴力的な強制立ち退きを非合法とする規則を発表した。

アムネスティはこの規則を歓迎したが、適用対象が都市の住民に限られていることから、満足できる内容でないとしている。

アムネスティが調査した40件の強制立ち退きのうち、立ち退きを拒否したり抗議した住民が死亡したケースが9件あった。2010年3月に湖北省武漢市であったケースでは、取り壊し対象の家に住む70歳の女性が掘削機で生きながらにして埋められたという。

アムネスティはこれまでも、中国政府が強制立ち退きを防ぐ策を講じていないと繰り返し批判していた。

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