大きさや数を追い求める中国の博物館建築ブーム!年間390カ所オープンも実態に疑問符―米紙
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2013年3月25日 16時34分
2013年3月20日、米紙ニューヨーク・タイムズによると、中国で博物館の建築ブームが起きている。11年だけで大小合わせて390カ所の博物館が新規オープンした。22日付で環球時報が伝えた。
中国では、歴史や民族、科学、芸術、娯楽を一体化させた多目的博物館が多く、芸術品に特化した美術館というのは比較的新しい概念である。その影響で、現代美術館は最近まですべて民間によるものであり、その実態は企業やコレクターが収集品を見せびらかす場所になっていた。
一方で、遅まきながら政府も美術品保護の重要性に目覚め、上海では昨年、中国本土で初の公立現代美術博物館「上海当代芸術博物館」がオープンした。同日、同じく上海で、中国最大の新芸術博物館を売りにする「中華芸術宮」が華々しくオープンするなど、上海にはこれ以外にも大小各博物館が大量に存在している。また、北京では昨年、世界最大の建築面積を誇る博物館「中国国家博物館」が改修された。
しかし、箱モノの建設と価値ある芸術作品の保護や収集は一律に論じることはできない。価値の理解できない行政の監督下で、大きければ大きいほど良いという路線に乗って、建物の規模だけがやみくもに大きくなるのをいかに防止するのか?また、民間の博物館で作品の収集に名を借りた企業や個人の実力の見せびらかしをいかに防止するのか?中国はわれわれに、これまで想像したこともなかったような問題を投げかけている。
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