【コラム】 日本ブランドは必ず中国で勝てる!ニーズ具現化する力を解放せよ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0329&f=column_0329_029.shtml
2013/03/29(金) 11:48
今回も中国ビジネスヘッドライン読者から頂いた質問に回答致します。
Q:中国の若者の間では実際、日本のアパレルブランドに興味を持つ人が少数派だと憶測ですができます。実際のところ、日本のアパレルブランドが中国で成功する勝機はあるとおもいますか?
日本ブランドは中国でも絶対に勝てる
ファッションだけに限らずコンサル業務を行っている際に良く様々な方から受ける質問「日本ブランドはもう中国ではダメですか?」です。私なりの見解ですが、「日本ブランドは中国でも絶対に勝てる」と思います。
上記質問に日本のアパレルブランドに興味を持つ人が少数派では?とありますが、ここで一番大事なのは 「なぜ興味を持っていないか」という事です。よく「日中問題で…」と言いますが ことファッションに関しては「日本のブランドだから買わない」という人数より「日本のブランドだったら普通のよりはもっといいんじゃない?」と思ってくれる人の方がきっと多いはずです。
ブランドのターゲットにもよりますが日中問題で服が売れない、それよりも売れない大きな理由がいくつかあります。簡単に言うと「興味を持っていない」のではなく「知らない」「欲しいという憧れを抱かれていない」だけなのです。
つまり「日本ファッションに興味がない」のではなく「そのブランドが知られていない」のでただの 通りすがりに見かける服でしかないというだけなのです。ここに関しては今までのコラムでも書いてきたように「中国の女性の情報源を理解してそこに知ってもらうマーケティングをしっかりと行う」事が大事です。
世界に誇る日本の「ニーズをくみ取り形にする力」を発揮すべき
そしてその次に「現地のニーズに対応出来ていない」 ので「欲しい商品」だと思われていない。仮に通りすがりでも「一目ぼれ」後の「衝動買い」は幾らでもあります。そこが無いのは「魅力に感じてもらえていないから」に他なりません。ブランドのターゲットに入ってくる彼女たちが感じる 「価値」をそのブランドが表現出来ていれば、それは日本に関係なく買ってくれるはずです。
ある韓国のファッションブランドは 毎日各主要都市にファッションスナップ係を 配置し、自分たちのターゲットになる女性たちの ファッションを撮影させ本部に送らせます。それを本部が統計し、その結果に基づいた サンプル服がいくつも作られます。そしてそれを今度は実際にモニターとなる女性たちに試してもらい意見を聞き、それを基にサンプルを改良し初めて中国の市場に出るのです。
それだけしっかりとマーケティングを行い「ツボを心得ている」服と競争過多なこの時代に、「日本から来ました、人気なんです」というのだけが売りの服だとどちらがより多くの人に受け入れられるのかは明白です。
ニーズをくみ取りそれを形にする技術であったりセンスは日本は世界でもトップクラスのはずなのですが、その力が残念ながら中国で活かされているケースというのが非常に少ないのは残念に感じます。
つまりファッションだけに限らず「日本のブランド」も方法論さえ間違えなければ必ず中国で勝てるはずだと言うのが私の考えです。
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