命を奪うこともあるマンホール、日本ではふたにGPS―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70776&type=
2013年3月29日 7時20分
2013年3月28日、広州日報によると、豪雨に見舞われた中国湖南省長沙市内で今月22日、北京の大学に通う女子大生がマンホールに落ち、下水道の激流にのみこまれた。直ちに懸命の捜索が行われたが、依然として行方不明のままだ。
毎年雨季になると、マンホールのふたがあまりの水流の多さで流されることがある。万が一下水道に落ちてしまうと、生命の危険にさらされる。他国でもマンホールのふたが流されることはよくある。市民の安全を保障するため、マンホールのふたの設計に知恵を絞り、最先端の制御システムを用いて日常管理を行う国も多い。
日本ではマンホールのふたは、街の鮮やかな風物詩となっている。明治から大正にかけて、内務省技師が東京市のマンホールのふたの模様を改善、凹凸を増やした設計により、表面の摩擦力が高まり、見た目も向上した。
多様な模様は各自治体の管轄区域を明らかにする。市・区・町の各役場が管理する下水道では、マンホールのふたに市の花、区の花、町の花がデザインされている。修理が必要となれば、担当役場が即座にわかる。私有地のマンホールふたには「私」の字が表示され、区別される。最近では、GPSセンサーを装着したマンホールのふたもある。
日本では1998年に高知県で、集中豪雨によりマンホールのふたが外れ、複数人が死亡する事故が起きた。これを受けて日本の国土交通省は有識者と地方自治体からなる「下水道マンホール緊急安全対策検討委員会」を設けた。
委員会は実地調査の後、「下水道マンホール緊急安全対策」をまとめ、事故に至った原因についてマンホール破損、落下もしくは飛散、浮上など8種に細分化した。同時に危険区域閉鎖の順守、危険等級の制定、等級にあった対策の順次実施、解決できる問題は徹底的に解決、それができない場合は事故を起こさないことを原則に、随時改めることを案として決定した。
0 件のコメント:
コメントを投稿