中国スポーツ用品メーカーの暗い未来=“90後”人口の減少が業績直撃―中国メディア
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2013年3月29日 18時9分
2013年3月27日、騰訊網は記事「“90後”人口の急落、スポーツブランドの先行きは暗い」を掲載した。
26日、中国スポーツ用品大手・李寧は2012年の業績を発表した。19億7900万元(約253億円)のマイナスで、2004年の上場以来初の赤字決算となった。また、1821店舗もの販売店を閉鎖したことも発表された。
アディダスとナイキの国際大手は中国の“90後”(1990年代生まれ)の人気をしっかりとつかんでおり、李寧は“90後”をターゲットにしたブランド転換に失敗したことが要因となった。だがより大きな構造を見れば、李寧の苦境は“90後”人口の急落を背景としている。
中国国家統計局の統計によると、中国の“80後”(1980年代生まれ)人口は1億2400万人。中国人全体の約10%に相当する。中国スポーツ用品市場を支えた世代もすでに若者ではなく、必要な靴も運動靴ではなく革靴に変わってしまった。
中国の新生児出産数は1990年の2620万人をピークに減少に転じ、現在は1600万人台にまで減少している。これこそが昨年来続く中国国産スポーツ用品メーカーの販売店閉鎖ブームの背景だ。さらに上場ラッシュ、北京五輪需要を受けて生産拡大が続き、生産能力過剰という問題もある。中国スポーツ用品メーカーの先行きは暗い。
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