2012年1月28日土曜日

■北、女子アナ競争率150倍


北、女子アナ競争率150倍
http://japan.dailynk.com/japanese/read.php?cataId=nk02200&num=15687
[2012-01-18 16:24 ]   睦龍載 記者 


放送関係脱北者が証言 

金正日の死後、北朝鮮の朝鮮中央TVに李春姫(リ・チュンヒ)(写真)アナウンサーの後任として、20代の女子アナが登場し関心を集めている。

この女子アナは美人な顔立ちと比較的に物静かな語り口が特徴で、李春姫とは対照的で好感が高い。一部では、金正日時代には李春姫が看板アナだったなら、金正恩時代はこの女子アナがそうなると言われている。

元朝鮮中央TVの職員のチャン・ヘソン(1996年に入国)さんによると、朝鮮中央TVのアナウンサーの門は針の穴程に狭いという。朝鮮中央放送のTV放送員は20名程で、ラジオ放送員は100人程だが、年次と功績が多く、出身成分が良い事が、看板アナウンサーの条件である。

チャンさんは18日、デイリーNKとの通話で「看板に固定された人物以外は、行政職、地方放送などの他部門を循環勤務をする。もし金正日ら指導者から一言褒められると、出世街道に乗ったも同然。視聴率や世論調査がない為、評価は金正日の言葉が全て」と強調した。

李春姫は金正日が「放送が上手い」と賞賛した後、金正日と関連したニュースを最も多く放送する1号放送員となった。金正日の贔屓によって、定年を遥かに越えた70歳の高齢にも関わらず、アナウンサーとして活動している。

朝鮮中央のTV放送員になる為には、平壌演劇映画大学放送科の卒業や全国話術コンクールで入賞する必要がある。平壌演劇映画大学放送の毎年の卒業生は10人足らずで、この中からテレビ放送員育成訓練を受ける事が出来る人数も5人ほどである。実力も重要だが、身分が大きく左右すると脱北者は指摘する。

全国話術大会を通じて朝鮮中央放送に進出する場合もあるが、競争率はさらに熾烈である。毎年、150人余りが参加するこの大会は、地方放送の放送員、人民軍放送員、対南放送要員らと競争する事になる。

参加者らは、自らが作った原稿を暗唱し、大衆を感動させなければならない。宣伝扇動部、朝鮮中央放送局関係者、芸術団関係者などから構成された5人の審査団は、参加者の大衆へのアピール力を評価して、この中から15人を1次選抜する。

選抜された参加者らは、朝鮮中央放送の話術専門家によて1年間の教育を受ける。予備放送員は話術論という教育を受けるのだが、いかなる場合にも、雄弁において気迫を失ってはならないと教育する。

激しい競争の末、ほんの一握の人物だけが、朝鮮中央放送の放送部員になる事が出来る。李春姫の様な看板アナになるためには、金正日らの目にとまる必要がある。

また、朝鮮中央TV放送員の処遇は中央党幹部と同等だという。特に、李春姫らは、放送局の幹部を凌駕する待遇を受けていると脱北者は述べている。

チャンさんは「看板アナは、一般人がお目にかかれないキジや鹿の肉等の食品に加え、スーツや工業製品なども党が直接提供する。また、彼らは金日成・金正日の誕生日、党創建記念日、国家創立記念日の4度に渡って独別な配給も受け取っている」と述べた。

地方放送の放送員出身の脱北者も「人民・功勲放送員らは、平壌で最も生活環境が良いチャングァン通りに住み、暖房と温水が耐えず提供されている」と話した



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