2012年1月31日火曜日

■農薬の有毒副産物1万トン余、一部「食塩」として全国に―中国


農薬の有毒副産物1万トン余、一部「食塩」として全国に―中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0131&f=national_0131_086.shtml
2012/01/31(火) 12:18
  
 中国・安徽省で昨年、農薬生産時に出る有毒の副産物を不法に販売していた江蘇省の業者が摘発され、先日その公判が行われた。中国網は31日、副産物約1万4000トンが全国12の省や直轄市に流通し、一部は「食塩」として食品加工に利用されていたことを伝えた。

 被告のメンバーは2009年、江蘇省内の企業が除草剤を生産する際に生じる副産物を買い取る会社を設立、無資格にも関わらず1トン当たり10元(約120円)で買い取った副産物に処理を施して「工業塩」として販売していた疑いがある。

 調査によると、1トン当たり100元のコストで製造した「工業塩」は同350-400元で不法卸売業者に販売され、卸売業者から同700元で不法小売店に流れ、さらに同1400元で加工食品業者へと渡ったという。

 中国農業大学の分析によると、副産物には農薬成分のグリホサートが日本や欧米の貿易安全基準である1キログラム20ミリグラムを大きく超える同55ミリグラム含まれていた。摘発された安徽省ではこれまで健康被害の報告はないというが、ある専門家は潜在的に身体に危害が及ぶ可能性を指摘した。

 今回の事件では、全国の多くの省や市に傘下の販売組織が存在するなど不法販売業者の「ネットワーク化」が進んでいたことが判明。ニセ食塩の流通を予防することがまずまず難しくなっている現状が浮き彫りとなった。



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