2012年5月2日水曜日

■海外旅行で両替、使い残し…平均3万円超


海外旅行で両替、使い残し…平均3万円超
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20120501-OYT8T00453.htm
(2012年5月1日  読売新聞)

ネット調査 全国で推計1.3兆円

 海外旅行で現地通貨を使い残し、個人で保管している平均額が3万円を超えるという調査結果を、旅行専門誌を発行するトラベルジャーナル(東京)が発表した。

 必要以上に両替し、現金を眠らせている現状が明らかになった。

 調査は2月、20~60歳代の海外旅行経験者を対象に、インターネット上で両替などについて聞き、約7800人が回答した。

 その結果、自宅や財布に眠っている外貨を日本円に換算した合計平均額は3万2871円。

 海外旅行経験率やこうした外貨の所持率などを基に推計すると、日本での総額は1兆3252億円にのぼるという。

 背景には、海外での現金の持ち歩きの多さがある。直近の旅行で外貨に両替した日本円の平均は7万1940円。このうち、実際に現地で使用した割合は「70~90%未満」が35%と最多で、「50~70%未満」が20%、「10~50%未満」が14%。「100%以上(旅行途中でさらに両替した)」は28%。

 また、外貨の残りを減らすため、半数が「帰りの空港で本来は不要なものを買ったことがある」と回答。帰国間際に余った外貨の使い道(複数回答)では「保管する」が59%とトップで、「現地で買い物をして使い切る」が43%と続いた。日本や現地で日本円に再び両替した人は、それぞれ約10%にとどまった。

 旅行ジャーナリストの村田和子さんは「多額の現金の持ち歩きは防犯の上でも危険。外貨を余らせないよう、クレジットカードをメーンにし、現金はチップなど最低限に抑えましょう」と話す。

 持ち帰った外貨は、日本円に両替しなおすと再度の手数料がかかり、手間も要る。「日本ユニセフ協会」(東京)やNPO法人「シャプラニール=市民による海外協力の会」(同)は、こうした外貨について、郵送でも寄付を受け付けており、使い道の一つとして考えられそうだ。



0 件のコメント:

コメントを投稿