■終わったメルコジユーロ支援体制
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/2012年05月07日
サルコジ大統領は、 オランド社会党党首に敗北し、フランスは社会主義化することになり、これを受けて、ユーロは急落しており、ユーロドルでは、1.30台を割り込んできています。
ユーロ円は103円台に入ってきており、次第に90円台を視野に入れてきています。
サルコジ大統領はなぜ負けたのでしょうか?
金融緩和と緊縮財政と増税です。
多くの国民からすれば、『金融緩和策で株は上がった・金融機関は儲けた、しかし自分は?』となり、そんな政権は支持できないとなったのです。
外交でもアメリカの支援を受けられず、金融・経済面では、ドイツと組んでユーロを守るだけにお金を使っているサルコジ政権に、フランス人はNONを突きつけたのです。
では、サルコジ大統領は失政をしたのでしょうか?
国民からすれば、やっている政策は理解できる、しかしなから、自分たちの生活はいったいどうなってしまうのか?
何兆円もギリシャ支援やスペイン支援に使うのなら、まず、我々フランス国民の生活をよくしてからにしろ、となったのです。
フランス人は誇り高き民族であり、それが失業・倒産で社会が荒れてきており、国際社会では大統領の苦しむ姿が映し出されていれば、「もう沢山だ」となったのです。
ユーロは支えが一人消え、今度はメルケル氏しかいません。
果たして、メルケル氏はユーロを支えることができるでしょうか?
nevada_report
■仏大統領選は社会党オランド氏が勝利、欧州の緊縮路線修正も
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2012/05/72208.php
2012年05月07日(月)09時12分 ニューズウィーク
[パリ 6日 ロイター] 6日に実施された仏大統領選の決選投票は、内務省が発表した99%開票時点の結果によると、社会党のオランド前第1書記の得票率が51.67%で、サルコジ氏の48.33%を上回り、オランド氏が勝利した。なお、棄権率は18.97%だった。
投票は現地時間6日午後8時(1800GMT、日本時間7日午前3時)に締め切られた。サルコジ氏は、投票締め切り後20分ほどの段階で敗北を認め、オランド氏に電話で祝意を伝えたことを明らかにした。
サルコジ氏は「この敗北の全責任は私にある」「私の立場はこれまでと同じというわけにはいかない。我が国に対する私の関与は今後、違ったものになるだろう」と述べ、政治の第一線から退く考えを示唆した。
サルコジ氏は、10%に達する失業率の抑制に失敗したことや政治スタイルへの批判が痛手となり、支持を失った。オランド氏の勝利によって、ドイツが主導する財政緊縮路線は、修正を迫られる可能性がある。
オランド氏は、支持者を前に勝利宣言を行い「欧州が注目している。欧州の多くの諸国では、財政緊縮がわれわれがとるべき唯一の道ではないという考えに、安堵と期待感が広がっていることと思う」と述べた。
これまでサルコジ大統領と「メルコジ」としてタッグを組み、危機に陥った欧州を指揮してきたメルケル独首相は、オランド氏に電話で祝意を伝えた上で、来週の就任後、早期にドイツを訪問するよう招請した。
ドイツのウェスターウェレ外相は、仏大使館のイベントで「競争力強化を通じて成長押し上げを目指す、成長協定で協力したい」と述べた。
<オランド氏、新財政条約の「再交渉」訴え>
オランド氏の勝利を受けて、6月10日と17日に実施される議会選挙でも、社会党などの左派連合が過半数を獲得する可能性が高まった。
オランド氏は、欧州連合(EU)25カ国の首脳が今年3月に調印した財政規律を強化するための新条約について「再交渉」を訴えている。
オランド氏は、この日の勝利宣言でも、政策の最優先課題として、財政赤字削減と公的債務の抑制のほか、「雇用と成長」の重視を挙げた。
■仏大統領選敗北のサルコジ氏が引退示唆、「国民の1人に」
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2012/05/72214.php
2012年05月07日(月)08時59分 ニューズウィーク
5月6日、フランス大統領選の決選投票で社会党のオランド前第1書記に敗れたサルコジ大統領は、敗北を認めるとともに政界から引退する意向を示唆した(2012年 ロイター/Yves Herman)
[パリ 6日 ロイター] 6日に実施されたフランス大統領選の決選投票で、社会党のオランド前第1書記に敗れたサルコジ大統領は同日、敗北を認めるとともに政界から引退する意向を示唆した。
サルコジ氏は選挙期間中、大統領選で敗れた場合、政界から引退すると明言していた。同氏は今回の選挙結果を受け、「私は責任を逃れようとする男ではない。敗北の責任はすべて私にある」と発言。
さらに同氏は、「同じ役割を担うことはもうない。これからは生活の形も違ってくるだろう。単なるフランス国民の1人になる準備をしている」と述べた。
決選投票は、内務省がまとめた99%開票時点で、オランド氏が得票率51.7%となり、48.3%のサルコジを抑えて勝利した。
■仏大統領にオランド氏 17年ぶりに社会党政権
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_438029?mod=WSJFeatures
2012年 5月 7日 7:48 JST ウォールストリートジャーナル
【パリ】フランス大統領選挙は6日、決選投票が行われ、最大野党・社会党のフランソワ・オランド前第1書記(57)が現職のニコラ・サルコジ大統領(57)を下して勝利した。オランド氏は経済低迷など苦境の負担を富裕層にシフトし、現在講じられている緊縮策を緩和することによってユーロ債務危機を解決することを公約している。
オランド氏は、決選投票で保守系現職のサルコジ大統領を下した。この結果、同氏は、ユーロ圏の重債務国の財政再建のため支出削減を求めているメルケル・ドイツ首相の考え方に対峙することになる。オランド氏の側近によれば、同氏は6日中にメルケル首相に電話する方針で、大統領に就任したら出来るかぎり早急にベルリンを訪問したい意向。訪問は今月15日の可能性があるという。世論調査機関CSAによると、決選投票でのオランド氏の得票率は51.8%だった。
フランスで社会党の大統領が誕生するのは17年ぶり。オランド氏は、財政赤字削減に向けてサルコジ大統領が着手した努力を踏襲すると約束したが、富裕層にもっと貢献するよう求めるとも述べている。国際面では、フランス部隊のアフガニスタンからの撤退迅速化を最優先課題の一つにしている。
ユーロ圏問題では、オランド氏の最初の措置が重要な意味を持つだろう。ユーロ圏17カ国ではリセッション(景気後退)と失業が広がっており、有権者や政治家、そしてエコノミストの間では、景気下降時に公共支出を削減するという考え方自体に対する疑問の声が高まっている。メルケル首相はこうした考え方の持ち主で、ユーロ圏の公共財政に信頼を回復するのに緊縮策は不可欠だと主張している。不信感はギリシャでも広がっており、同じく6日実施された同国総選挙では、連立与党2党に対して厳しい拒否の姿勢が示され、多くの票が小さな極左、極右政党に流れた。
オランド氏は、市長を務めたことのあるフランス中部の地元チュールで勝利宣言し、「われわれは欧州を雇用と成長重視路線に戻すつもりだ」と述べ、「もはや緊縮策に縛られない」と強調した。
オランド氏の左派連合は昨年後半、上院で多数派になっており、来月には下院(国民議会)の選挙でリードする公算が大きい。しかしオランド氏は、公約実行のためには政治的なあらゆるレジティマシー(正統性)が必要だ。
ユーロ危機を受けて、フランス経済は深い痛手を負っている。例えばフランスの貿易赤字は昨年、700億ユーロ(約7兆3000億円)に達しており、隣国ドイツに対する競争力が弱っている。失業率は13年間で最高の10%に達したし、スタンダード&プアーズ(S&P)は1月、1兆7000億ユーロに上る累積債務を制御するフランス政府の能力に懸念があるとして、同国国債をトリプルAから格下げした。
ユーロ危機はまた、フランスの政治地図をも揺るがせた。有権者の反乱は4月22日の大統領選第1回投票で顕著で、有権者の5分の1近くが反移民と保護貿易主義、そして単一通貨ユーロ放棄を標榜した極右指導者のマリーヌ・ルペン党首に投票した。さらに6日の決選投票でも、棄権が登録有権者4400万人のうち20%以上に上った。このことは、有権者の不満を如実に示している。これは2007年の前回選挙時の棄権率を4%ポイント上回っている。白票を投じたのも5%近くいた。
記者: David Gauthier-Villars
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