2012年5月1日火曜日

■【上海ブログ】ハズレがないから重宝する「困った時の小龍包子」


【上海ブログ】ハズレがないから重宝する「困った時の小龍包子」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0501&f=column_0501_017.shtml
2012/05/01(火) 13:02
 
 小道にある昔ながらの、逆に言えばあまり清潔感なく、きれいではない、半分屋台のような、ラーメン屋や包子などの店舗。出張ならば行くことはないが、住み始めると、やはり愛用することになる。

 以前、鍋貼(焼き餃子)を紹介したが、包子系の店の中で鍋貼を売っている店はそれほど多くない。見つかったらラッキーというぐらいの確率だ。逆によくあるのは、小龍包子だ。ショーロンポー(小龍包)として、日本でも、上海名物として知られ、日本の中華の定番の一つにもなっている。

 鍋貼が、高級料理店にはまず置いていないのと違い、小龍包子は高級料理店でも置いている場合がある。高級料理店の小龍包子は、日本のに近く、非常に上品なのが常。半分屋台のような小道の店舗で売られているのは、上品とは言いがたいが、それはそれで味がある。

 通常、鍋貼と同じように、やはり皮は厚い。よく言えばもちもち、悪く言えばごわごわ。一籠(小龍包子を数える時の単位)5元前後で、小龍包子が6―8個入っている。皮の分厚さも関係してか、一籠でも結構お腹一杯になる。肉汁という名の脂身も染み込んでおり、二籠は食べ切れない。

 小龍包子は、店舗ごとの多少の違いはあるが、まずハズレがない。どこの店舗のものでも普通に美味しい。だから、「困った時の小龍包子」となる。適当な店が見つからない場合は、小龍包子を売っている店を探す。ランチ、軽食、おつまみ、何にでも合う。非常にありがたい存在だ。

 皮が分厚くても、皮を破ると熱々の汁が飛び出してくるのは日本のものと同じ。小皿に黒酢を入れて、汁が熱々の時はその小皿に汁を上手に出しつつ、熱々の時が過ぎれば、口の中で汁を堪能しながら食べる小龍包子は本当に美味だ。しかし、何度食べても派手に汁をこぼしてしまうが。

 それでも昔に比べて、小龍包子も食べられなくなった。昔はそんなに感じなかった油っぽさが、年を取るとともに本当に敏感になり、受け入れられなくなる。さびしい限りだ。



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