2012年5月7日月曜日

■中国人観光客は日本での過度な消費をやめるべき


■中国人観光客は日本での過度な消費をやめるべき
http://j.people.com.cn/94476/7603054.html
「人民網日本語版」2011年9月23日

 日本のある経済誌が伝えたところによると、東京の高級デパートでは、日本人が手を出そうとしない高級商品を中国人観光客が買いあさる光景がよくみられるという。全体として、日本で売られている高級商品は中国の高級商品よりも高額だ。千里はるばる訪れた日本で高級品を買いあさる必要などないのだ。中国の富豪が日本などの国で過度な消費を行い、他国の内需拡大を助けるというのは提唱するに値しないことだ。「日本新華僑報」が22日伝えた。

 「日本新華僑報」は次のように述べる。

 最近、日本の複数の機関が行った中国人の日本観光旅行の状況調査によると、中国人の来日の最も主要な目的は買い物であり、回答者の約8割が買い物だと答えている。ある日本メディアの報道によると、今年8月に中国人観光客が日本で消費した金額(不動産投資を除く)は299億円に達し、日本の小売業界を東日本大震災後の谷間から救い出した。中国人観光客は日本の消費市場に極めて大きく貢献しており、すでに欠くことのできない着実なパワーとなっているため、日本人は中国人観光客を積極的に熱烈に歓迎しなければならないのだという。中国の富豪が日本の内需拡大を助けていることを、日本人は喜ばずにいられるだろうか。

 中国人観光客の消費力の高さは日本を驚かせもし、喜ばせてもいる。今年7月、日本政府は富裕層の中国人観光客をより多く引き寄せるため、査証(ビザ)発給要件を大幅に緩和し、中国人観光客によって日本の内需不足を補おうとした。そして中国人観光客は日本各界の期待に背くことなく、大盤振る舞いをやって日本人をびっくりさせた。

 バルブ経済崩壊から金融危機までの約20年間、日本人はいつでもサイフのヒモをしっかりと締め、海外旅行に行っても1万から2万円ほどの小さな土産物を買うだけだった。バルブ当時の金を湯水のように使い、世界を飲み込む勢いだった姿はもはやどこにもみられない。その一方で、日本経済が低迷期に入り、各産業・各業界が不景気にあえいでいることから、中国の富豪は今が「買い時」と見定め、次々に日本を訪れて買い物をし、買い物を中心とした日本観光旅行の人気が異常に高まることになった。

 こうした動きは懸念を引き起こさざるを得ない。正常な人数の範囲で中国人の富豪が日本などの先進国でする買い物の様子から判断すると、中国では今後、資産の「海外流出」ペースがますます加速するとみられる。原子力発電所の事故による放射能の影響がまだ完全に消え去っていない8月の中国人観光客の消費金額を基準に計算したとしても、今後年間で少なくとも50万人の中国人富豪が消費によって資産を日本に流出させるとみられる。これは国内消費市場から150億ドルの購買力が失われたことに相当する。こうしてみると、中国人富豪が日本などで過度な消費を行い、他国の内需拡大を助けるというのは提唱するに値しないことだ。

 実際、中国人観光客が日本で買う商品の多くは基本的にメードインチャイナであり、看板だけつけかえて日本市場で売られているものだ。欧米の一連のブランドであれば中国にも多くの専門店がある。全体としていえることは、日本で売られている高級商品は中国よりも高額だ。千里はるばる日本まで行って買いあさる必要はまったくない。

 中国人観光客は日本で1カ月の間に299億円を消費した。この金を中国での消費に回せば、企業への注文が増え、失業しないで済む人が増える。日本の商品は質がよく、価格も手ごろなので、日本で買い物をするというならまだ理解できる。だが中国と日本とで商品の質も価格も変わりがなくなった今日では、買い物のためにわざわざ旅行へ行くのはやめるべきだ。日本には美しい風景が数え切れないほどある。中国人観光客は日本の各地をめぐって、たくさんの風景を眺め、美しい自然の景色を楽しみ、旅を通じて日本の人々とふれあうのがよい。これは商店に押しかけるよりもずっと意義あることではないだろうか。



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