2012年5月16日水曜日

■速報!中国人旅行客の行きたい場所ランキング GW編


速報!中国人旅行客の行きたい場所ランキング
2012/5/15 高橋 大介
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 百度数据研究中心(Baiduデータセンター)は、この4月23日~28日の五一劳动节(労働節を挟んだ中型旅行期間)における中国人旅行客の行きたい場所ランキング(百度による検索数に基づく)を早速発表した。日本はどの都市も2年連続でTOP10入りを逃した。

 国・エリア別で行くと、1位は香港、2位:台湾、3位:ドバイ、4位:モルジブ、5位:バリ島、6位:マカオ、7位:プーケット、8位:シンガポール、9位:プロヴァンス、10位:パリとなった。

 東京は、4年前の2009年に4位。2010年5位となっていたが、2011年以降ランク外となっている。東日本大震災の影響も考えられるが、ソウル・済州島も2011年以降ランク外となっていることから、一http://www.chinabusiness-headline.com/2012/05/23924/

 逆に、2011年以降、香港・台湾・マカオが上位を占めるようになっている。台湾は政府間の渡航ルールで、香港・マカオは言葉が不自由ないという点からのリピート化がキーワードのようだ。


2012年の渡航ランキングを簡単にグルーピングするとこうだ。

近距離同言語(香港・マカオ・台湾、シンガポール)

リゾート(ドバイ、モルジブ、バリ島、プーケット)

ヨーロッパ(プロヴァンス、パリ)


 また同時期の中国国内旅行ランキングを見ると1位が黄山、7位:泰山、8位:雲台山、武夷山などが続く。よって、中国人旅行者の潜在的なニーズをまとめると「近距離で不自由なく買い物、リゾート、欧州、権威ある山」だろう。

 このランキングはあくまで検索ランキングの為、実際その地に行く人が調べるケースもあれば、行きたいけど行けない人が調べているケースもある。しかし、いずれにせよ中国人旅行者の潜在的、根本的なニーズであることは間違いない。

 また、エリア別でみると朝日韓(北朝鮮、日本、韓国)の東アジアは10.3%で、東南アジア、欧州、港澳台(香港、マカオ、台湾)に次ぐ4位であり、昨年より約0.2%上昇している。


 まだまだ中国の大旅行時代は始まったばかりで興味関心の変動も多いが、日本の!私たちの!ここがいいです。という国や各地域・店舗の一方的なプッシュだけでなく、日本に対し中国人旅行者が何を望み、何を欲してるのか潜在的で根本的なニーズを考えながら企画・立案することが、この世界中の国と地域からオファーを受ける中国への基本的な攻めのスタンスだろう。



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