2012年7月25日水曜日

■LCC就航の成田空港、高速バスも安値競争


LCC就航の成田空港、高速バスも安値競争
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120724-OYT1T01659.htm
(2012年7月25日07時14分  読売新聞)


 成田空港の格安航空会社(LCC)就航に伴い、高速バスの安値競争が活発化してきた。

 千葉市美浜区の交通会社ビィー・トランセホールディングス(HD)は24日、空港と東京駅などを片道1000円均一で結ぶ格安バス路線を8月10日から新たに運行すると発表。鉄道系バス会社も成田路線の割引を強化しており、LCCとの組み合わせで深夜・早朝帯の利用をカバーするとともに、旅費を抑えたい乗客を取り込む狙いだ。

 ビィー・トランセは傘下の平和交通がJR東京駅八重洲口、地下鉄銀座駅(数寄屋橋)と成田空港を1時間強で結ぶ路線を1日9本運行。空港から戻る便は12本運行する。始発は午前5時25分発、成田から戻る便は午後10時30分発まで運行し、深夜・早朝帯の発着便との乗り継ぎを便利にする。

 鉄道系以外のバス会社による成田路線参入は初めて。チケットカウンターや手荷物係をなくすなど「運行以外のコストを削減」(同社)することで低価格を実現した。「国内線の増便で必ず需要はある」とみており7~8割の乗車率を目指す。

 合わせてJR外房線の鎌取、大網駅などと成田を結ぶ路線(1200~1500円)も新設。いずれも事前予約不要で車内で直接精算する。

 一方、京成グループの京成バスと成田空港交通は7月3日から、東京駅と成田空港を結ぶ高速バスの運行を始めた。9月上旬までは「デビュープライス」として片道800円の破格値を設定した。その後の運賃は検討中。利用状況は「現状では目標に届いていない」(京成バス)というが、夏休み期間で伸ばしたい考え。

 各社が格安路線の新設に動く背景には、多様なアクセス手段を確保したい空港側の政策もある。空港第1、第2ターミナルでは高速バス向けにバス停を新設・増枠するなどし、格安バス路線の参入を促している。

 東京―成田空港間でリムジンバスを運行する東京空港交通は20日から、成田行きの午後便のみ通常の片道3000円を2400円に値下げするサービスを始めた。夏の旅行客や出張利用者を取り込む狙いで、9月末までの期間限定で行う。



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