2012年7月1日日曜日

■観光ビーチの水質汚染、依然として深刻 米環境団体


観光ビーチの水質汚染、依然として深刻 米環境団体
2012.06.28 Thu posted at: 16:32 JST

(CNN) 米環境団体の自然資源防衛協議会(NRDC)は27日までに、米国のビーチが雨水や下水の流入により汚染され、状況があまり改善していない実態を明らかにした。2011年版の水質調査報告書で発表した。

NRDCは全米3000カ所あまりのビーチについて海水の汚染度などを判定した。

その結果、人間や動物の汚物などによる水質汚染が依然として深刻な実態が判明。11年に汚染のため立ち入りが禁止されたり警戒情報が出されたりしたビーチの数は過去3番目に多かった。前年は過去2番目だったが、あまり改善は見られなていないという。

米環境保護局(EPA)によると、米国の海には処理されないままの雨水や汚水などを含む排水が毎年大量に流れ込んでいる。

NRDCの報告書では各ビーチについて、水質だけでなく、検査の実施状況や、一般への告知状況も含めて5段階で評価した。その結果、最高評価の5つ星を獲得したのは、カリフォルニア州オレンジ郡のニューポートビーチ、アラバマ州ボールドウィン郡のガルフショアズ公共ビーチ、デラウェア州サセックス郡のデューイビーチなど十数カ所だった。

一方、水質が公衆衛生基準を大きく下回る状況が5年以上続いている「違反常習」ビーチとして、カリフォルニア州ロサンゼルス郡のアバロンビーチ、ニュージャージー州オーシャン郡のビーチウッドビーチ、ニューヨーク州モンロー郡のオンタリオビーチなど15カ所が挙がっている。

NRDCでは調査対象となった3000カ所あまりの各ビーチについて、ウェブサイトを通じて情報を提供している。今年からは郵便番号でも検索できるようになった。



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