2012年7月20日金曜日


アディダスがコスト上昇で唯一の中国直営工場を閉鎖、販売は注力
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0719&f=business_0719_179.shtml
2012/07/19(木) 17:20
       
 アディダス(adidas)はコストの上昇を理由として、中国での唯一の直営工場の閉鎖を決めた。スポーツ用品メーカーでは、2009年にナイキ(Nike)がやはり中国での生産から完全撤退していた。中国の各メディアが報じた。

 アディダスは100%子会社のアディダス中国があり、江蘇省・蘇州市においては生産拠点を、販売本部は上海市に、また北京市と広東省・広州市に支社がある。今回の工場閉鎖は蘇州の拠点が対象となるもよう。

 同社の蘇州拠点では、「現在、新規の採用は完全にストップしている。いつ閉鎖となるのかの通知は受け取っていない」という。従業員は職位と勤続年数によって、退職金が払われるという。

 業界関係者は、中国では各種コストが急上昇しており、中国生産が巨利を生む時代ではなくなった、としている。一部の企業は生産拠点を中国でもまだコストが比較的安い中西部や、東南アジアに移転を始めている。

 アディダスの中華圏における有力相手先ブランドによる生産(OEM)先である裕元集団も中国、ベトナム、インドネシアの各生産ラインにおいて、ベトナム、インドネシアへの比率を高めている。

 市場としての中国に対して、アディダスは引き続き力を入れていく。現在でも売り上げの10%前後は中華圏での販売によるもので、現在中国全土に6700店舗あまりある販売拠点について、2015年までに中国において2500店舗の販売店を新規開設するという。



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