1杯7ドルもするスターバックスコーヒーの真の価値は?
http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_560154?mod=Right_Market
2012年 12月 7日 17:01 JST
スターバックスの新たなウルトラプレミアム・コーヒーの1杯7ドルは、同社の標準焙煎コーヒーの3倍以上もする。そして、価格面の専門家はこれは行き過ぎだとみている。
最近、限定地域で発売されたコスタリカ・フィンカ・パルミレラというコーヒー豆――「ゲイシャ」と呼ばれる比較的まれなチェリーから取れる――は値段が高いが、ブルーボトルコーヒーのオーナー兼最高経営責任者(CEO)ジェームズ・フリーマン氏は、16オンスのカップ1杯のコーヒーは諸経費を入れても通常の1杯のコーヒーを1ドル以上上回るはずはない、との見方を示す。(スターバックスのグランデサイズのレギュラーコーヒーはニューヨークでは1杯2.20ドルだ。)実は、ブルーボトルコーヒーでも同じようなサイズのゲイシャ種のコーヒー豆を使用したコーヒー1杯は7ドルすることをフリーマン氏は知るべきだ。ナインティ・プラス・コーヒーの創業者兼社長、ジョーゼフ・ブロッドスカイ氏は実際、高級コーヒーを扱うコーヒー事業の標準利幅は80%だと指摘する。ナインティ・プラスは約30カ国のコーヒー店にコーヒー豆を供給している。ブロッドスカイ氏は、新ウルトラプレミアム・コーヒーに余分にかかるコストは1杯当たりわずか1.30ドルだとみている。
スターバックスの広報担当者、アリサ・マルティネス氏は、同社のプレミアムコーヒーに原価評価をあてはめるのは難しいとし、この種のコーヒー豆にポンド当たりスターバックスがいくら払っているかについては言及を避けた。同氏は「特定の農家で栽培されるフィンカ・パルミレラ種のコーヒー豆は供給が限定されている」と言い、「標高5000フィートの土地で栽培され、当社が全部購入した」と話す。その上で同氏は、この豆を家で焙煎するとしたら少しは安くなるかもしれないが、顧客はまず店で味をみることができると続けた。
家で焙煎してみたいという人には、スターバックスはポンド当たり40ドルで販売している。コーヒーレビュー・ドット・コムのエディター、ケニス・デービッズ氏によると、これは焙煎前のゲイシャ種の豆の価格の4倍近い。それでもスターバックスでの7ドルに比べたらずっと安くつく。ブロッドスカイ氏によると、16オンスの1杯分を家で焙煎すると、安くて2.66ドルで済むという。同氏は「スターバックスからすれば、非常にいい商売だ」と語る。
記者: Quentin Fottrell
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