2013年2月26日火曜日

■老舗酒蔵が偽大吟醸=表示偽り、自主回収—大阪


■老舗酒蔵が偽大吟醸=表示偽り、自主回収—大阪
http://jp.wsj.com/article/JJ11958025388681304114818462401940912619952.html
2013年 2月 26日 14:01 JST ウォールストリートジャーナル

 大阪府阪南市の老舗酒造会社「浪花酒造」(成子和弘社長)が、吟醸酒を高級品の「純米大吟醸」と偽って販売したり、新酒の吟醸酒に値段の安い酒を混ぜたりしていたことが26日、分かった。大阪国税局の調査で判明した。同社は財務相の指示を受け、対象6商品を自主回収する。

 関係者によると、浪花酒造は純米大吟醸の在庫がなかったため、醸造アルコールを含む吟醸酒を値段の高い純米大吟醸と表示して販売していた。また新酒は毎年、前年に造った同じ種類の酒を数%混ぜて味を調えるが、前年の吟醸酒に完売した銘柄があったため、安価な普通酒を混ぜていた。

 浪花酒造は江戸中期に創業。純米大吟醸は1・8リットル瓶で3万円前後で販売されている。同社は「お客さまと取引先に多大な迷惑を掛けたことをおわびする」としている。 




■老舗の酒造会社 吟醸酒に安い酒混入
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130226/k10015790091000.html
2月26日 14時1分

大阪・阪南市の老舗の酒造会社が、吟醸酒などに安い酒を混ぜたり、「純米大吟醸」と偽ったりして出荷していた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。

この酒造会社は大阪・阪南市にある創業およそ300年の「浪花酒造」です。
関係者によりますと、浪花酒造は「浪花正宗」という銘柄の吟醸酒や純米酒に、値段の安い普通酒を混ぜていた疑いがあるということです。
酒の品質の管理を担当する大阪国税局が去年11月から調査したところ、吟醸酒や純米酒には含まれていないはずの糖類が検出され、普通酒を混ぜた疑いが明らかになったということです。
さらに、吟醸酒の瓶に価格の高い純米大吟醸のラベルを貼って出荷していた疑いもあるということです。
ホームページによりますと、浪花酒造の純米大吟醸は全国新酒鑑評会で去年まで4年連続で金賞を受賞していたということです。
浪花酒造は国税局からの指摘を受けて出荷した酒の自主回収を進めていますが、取材に対し「担当者がいないのでコメントできない」としています。




■純米酒に醸造アルコール…会社「おいしくなる」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130226-OYT1T00752.htm?from=ylist
(2013年2月26日14時51分  読売新聞)

 大阪府阪南市の酒造会社「浪花なにわ酒造」が、製造・販売する日本酒に実際と異なる銘柄のラベルを貼って売っていた問題で、同社がラベルの不正表示以外に、「純米酒」に醸造アルコールを混ぜたり、「吟醸酒」に規定以上の醸造アルコールを加えたりして、国税庁の基準に違反した酒を販売していたことがわかった。

 大阪国税局の成分分析で発覚。同局は基準を守るよう指導した。

 基準では、純米酒の原料は白米と米こうじだけ、吟醸酒は、香味を調整するため醸造アルコールを使用できるが、白米の重量の10%以下と定めている。違反した場合、50万円以下の罰金が科せられることがある。

 関係者によると、同社は味を調えるため、吟醸酒などの新酒に、同じ種類の古酒を数%混ぜて出荷していたが、古酒の在庫がなくなり、普通酒を混ぜ、醸造アルコールなどの成分が基準を超えたという。同社は「普通酒で成分が違ってもおいしくなると思って入れてしまった。認識が甘かった」としており、自主回収を始めた。同社の酒は、2008年7月の北海道洞爺湖サミットで提供された。




■純米酒に醸造アルコール混入 大阪の浪花酒造 
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2601E_W3A220C1CC0000/
2013/2/26 12:32 (2013/2/26 13:27更新) 日経Web

 大阪府阪南市の酒造会社「浪花酒造」が純米酒に醸造アルコールなどを混ぜたり、安価な酒に高級酒のラベルを貼ったりしていたことが26日、同社などへの取材で分かった。大阪国税局の調査で発覚し、同社は今年1月以前に製造した商品の自主回収を進めている。

 浪花酒造は1716年創業の老舗で、同社の酒は2008年7月の北海道洞爺湖サミットで提供された。

 同社によると、純米酒や吟醸酒の新酒を製造する際、味を調えるために前年に作った同種の古酒を数%混ぜていたが、古酒の在庫がなくなったため、純米酒1種に醸造アルコールを混ぜたほか、吟醸酒2種に基準以上の醸造アルコールなどを混ぜた。

 国税庁の基準では、純米酒は米と米こうじだけで造られ、醸造アルコールを入れることは認められていない。吟醸酒は白米の重量の10%以下の醸造アルコールを入れることが認められている。

 国税局が新酒の成分を調べた結果、混ぜられた純米酒や吟醸酒に本来含まれない糖類が含まれていた。

 また、12年4月までの半年間に製造した純米大吟醸が品切れになった際、安価な吟醸酒に純米大吟醸のラベルを貼っていたという。

 成子和弘社長(52)は「味がほとんど変わらないので、その場しのぎでやってしまった。反省している」と話している。〔共同〕



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