【仏国ブログ】日本の「キャラ弁」は、ただの食事ではなく芸術のよう
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0228&f=national_0228_002.shtml
2013/02/28(木) 06:14
フランス人女性が、主に芸術に関して紹介する自身のブログ「AnGee's Livroscope」で、日本の弁当についてつづった。
筆者はブログで、おすすめの文学や映画について記して、今回は日本に関するものを紹介したかったという。そこで、文学や映画より、日本の弁当についてまず紹介したかったと語る。
筆者は、日本の弁当について、家の外で食べる食事で、フランスでいう「キャス・クルート」(仕事の合間などに食べるサンドイッチなどの簡単な食事)のアジア版だと説明。ただそこには、愛情がたっぷり詰まっており、多かれ少なかれノウハウをもって箱に詰められた食事だと紹介した。
そして、サンドイッチよりも、格段に食事としての完成度が高く、ごはん、魚、野菜などからできていて、味も甘かったり塩辛かったりとバリエーションに富んでいると述べた。
そこで疑問が生じるのが、なぜ筆者がお弁当を芸術の話と絡めて紹介するかについてだ。筆者によると、「お弁当はただの食事ではなく、芸術でもある」と、キャラ弁の写真をいくつか紹介した。
その理由として、日本人は他人のお弁当よりも、より美しいものを作ろうと創意工夫をして競い合っており、その現象がフランスにまで伝わってきているからだと述べた。さらに、筆者の紹介したキャラ弁の写真が、欧米人によるものであったことから、「これは、弁当という芸術が世界中で受け入れられている証拠だ」と強調した。
筆者がお弁当を「かわいい」、「美しい」、「おいしそうだ」とだけではなく、「芸術だ」と紹介したことは、読者にも目新しく映ったようで、その意見に共感したコメントが寄せられた。
「芸術」とは、辞書によると「特定の材料・様式などによって美を追求・表現しようとする人間の活動」であり、筆者の見解は間違っていないといえる。フランス人は、芸術好きで知られており、前衛芸術を意味する「アヴァンギャルド」という言葉を流行らせたほど、目新しいものや個性的なものを受け入れる。
また、自分が美しいと思うものに対しては、流行にとらわれず積極的に取り入れる点も特徴の一つで、身なりにしても、雑誌で流行っているものよりも、個性的な格好をしている人が多い。そんな土壌の国で、日本の「キャラ弁」が芸術として取入れられたことは、うれしいことであり、日本人の個性的な一面が評価されたともいえそうだ。
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