2013年2月26日火曜日

■【仏国ブログ】新幹線の普通車両はフランスTGVの一等車に匹敵


【仏国ブログ】新幹線の普通車両はフランスTGVの一等車に匹敵
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0226&f=national_0226_003.shtml
2013/02/26(火) 09:43

 フランス人が、日本に関する情報サイト「Kanpai!」で、日本とフランスの鉄道について比較した。

 筆者は、フランスの政府が運営する国有鉄道や郵便局などは評判が悪く、その質が悪化の一途を辿っているように感じている。フランスのユーザーの間では、値段のわりにサービスがあまりにもひどいといわれているため、これを見兼ねた筆者は、日本の鉄道会社のサービスから良い影響を受けてくほしいと、今回その比較の対象に選んだという。

 フランスの国有鉄道SNCFが運営するTGV(高速列車)の比較対象には、JRが運営する新幹線を選んだ。筆者は、約552キロ離れた東京-大阪間と、それとほぼ同じような距離のパリ-リヨン間(約530キロ)を比べることにした。過去の乗車経験をもとに、今回改めて比較結果をまとめたようだ。

 筆者は、月曜日の朝9時という時間帯を選び、割引などのない通常価格の座席を購入した。筆者の乗ったのぞみ新幹線215号は、朝9時に東京を出て、11時30過ぎに新大阪に到着したが、発車と降車のホームの番号は事前に知ることができ、途中停車駅の情報や、その到着ホームの番号までも知ることができたと伝えた。

 一方、パリでは朝の8時58分にTGV6607号に乗り、リヨンに11時前に到着したが、乗車ホームの番号は、出発時間の何分か前にならないと知ることができないと指摘。日本の新幹線に比べると乗車が複雑になる点にも触れた。

 途中停車駅についても、ネットで調べることはできるが、掲載されている情報には「理論的には」との但し書きがある。つまり「変更の可能性がある」、「変更されても掲載情報がきちんと更新されるとはかぎらない」と宣言しているわけで、利用者を“突き放している”ような情報提供であるわけだ。

 筆者は新幹線の駅の構内についても言及した。日本の公共施設に共通して言えることだが、基本的にきれいでよく手入れされており、破損個所はなく、サービスが一時停止していたとしても、何時間かですぐに復旧できて便利だと紹介した。

 障害者用の近代的な設備も整っており、どんなに小さな駅であってもトイレの数は多く、エレベーターが設置されており、駅員はみな親切で、快く対応してくれたという。

 筆者はさらに、乗車前の光景について、乗車を待つ乗客たちは、引かれた線に沿ってがまん強く待ち、降りてくる人たちの妨げにならないようにスペースをきちんとあけていたと伝えた。

 さらに、多くの外国人が指摘することだが、新幹線では、「乗客が快適に過ごせるようにゆったりとした空間をとっており、3.21メートルもの幅をとっているため、足を伸ばすことができた」と紹介。

 筆者は、より快適に過ごせるであろうグリーン車は利用していないが、新幹線の普通車両は、既にTGVの1等車両に値するものだと述べた。

 最初の新幹線である東海道新幹線(東京-新大阪)が開業したのは1964年。フランスのTGVの最初の路線であるパリ-リヨン間の開業は、17年後の1981年だった。フランスでは、頻繁なストライキにより、乗客が駅で足止めを食うケースも目立つ。そのためもあり、公共の交通機関に関し、日本のようにいつも正確で上質なサービスが受けられるという安心感がない。筆者が今回紹介した新幹線のさまざまなサービスが、TGVにも導入されることを望むフランス人の声も納得がいく。



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