2013年3月20日水曜日

■対馬の仏像盗難、「日本側の返還要求を拒絶すべき」=韓国


対馬の仏像盗難、「日本側の返還要求を拒絶すべき」=韓国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0320&f=national_0320_013.shtml
2013/03/20(水) 12:28

 長崎県対馬市の神社や寺から盗まれた仏像の日本への返還を巡って、韓国国内でさまざまな動きが見られる。複数の韓国メディアが報じた。

 長崎県対馬市で盗難にあった仏像は、平成24年10月に2体が韓国で回収され、今年1月に韓国国内で窃盗団が摘発された。条約に基づき、速やかに返還されるはずだったが、韓国側は日本に略奪された疑いが強いとしてこの仏像の返還を拒否。韓国の裁判所も日本側への返還を差し止めるべきとの判決を言い渡した。

 韓国メディアは、「曹渓宗信徒会、韓国政府は日本の仏像返還要求を拒絶せよ」、「西山浮石寺仏像所定の位置奉安位発足」、「日韓の外交問題に広がった仏像長物論争」などの見出しで伝えた。

 大韓仏教曹渓宗中央信徒会は18日、韓国政府に対して「観音菩薩坐像について、日本側の返還要求を拒絶する確固とした態度を示さなければならない」との声明を発表した。

 同会は「形や材質など、外形的な特徴から、韓国固有の仏教文化財であることが確実な仏像が、日本で放置されてはならない。(仏像が浮石寺など)もともとあった位置に祀られなければならない」と主張。「国際親善や隣国との関係から、いったん日本に返さなければならないとの意見もあるが、これには慨嘆せざるを得ない」と強調した。

 一方、仏教界と西山地域団体は21日、韓国仏教歴史文化記念館で「西山浮石寺、金銅観世音菩薩坐像所定の位置、奉安委員会」の発足式を行った。観音菩薩坐像を本来の場所である西山浮石寺に奉安するための委員会だという。共同執行委員長ウォンウ僧侶は「観音菩薩坐像を浮石寺に奉安するためにさまざまな活動を展開しているなか、今回奉安委員会を発足させた。返還をめぐる国内外の活動がよりいっそう進展するだろう」と述べた。

 さらに、韓国メディアは日本国内の状況についても紹介。日本では右翼を中心に今回の事件を「嫌韓世論」をあおる好材料としていると指摘。「泥棒を英雄視する常識が通じない国」と韓国を卑下(ひげ)し、仏像を盗まれたという事実のみを強調しているが、過去の先祖たちが略奪した可能性が高いという部分は、ほとんど報道されていないと伝えた。



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