2013年3月22日金曜日

■【仏国ブログ】日本の優れた出版技術、世界最小の「豆本」登場


【仏国ブログ】日本の優れた出版技術、世界最小の「豆本」登場
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0322&f=national_0322_027.shtml
2013/03/22(金) 13:27

 フランスの大手メディア「Le Figaro」のインターネットサイトで、ギネスに登録された日本の豆本(ミニチュア本、マイクロブック)が紹介された。

 豆本とは、手のひらにおさまる程の小さな本のことで、ヨーロッパでは16世紀頃に流行した。日本では江戸後期に娯楽用として作られ、以降、一部愛好家の間で重宝されてきた。

 凸版印刷は1964年から豆本の製作を始め、1981年には世界最小とされる1.4ミリ四方の豆本(マイクロブック)を出版した。

 今回筆者が紹介したものは、凸版印刷が今年3月に発表したという、22ページにわたる0.75ミリ四方の豆本だ。筆者は、『四季の草花』というタイトルの豆本には、平仮名、片仮名、漢字の3つの日本語表記と花のイラストが印刷されていると説明した。針の穴に通るほどのサイズだとし、肉眼でははっきり読めないため、ルーペを使って読まないと文字が見えないほどだと説明した。その値段は2万4900円(約235ユーロ)だという。

 こういったミニチュア本は、特に利益があるとか利点があるとかいった話は聞かないとしながらも、ロシア、インド、ウクライナ、オーストラリア、カナダ、中国などが競うようにして豆本を出版し、その技術は革新の歩を進めているという背景を紹介した。

 筆者によると、豆本は太古の昔から存在し、紀元前2150年のバビロニア王国でもその存在が確認されているという。また、傑作として知られているものに、15世紀のナポリで出版されたマリアに関する豆本があったことにも触れ、世界の豆本の歴史について説明した。

 一方、筆者は日本では19世紀に芸者が持ち歩いていたと紹介。日本のある博物館では、豆本がいくつか展示されており、その用途について見られ興味深いと述べた。

 日本は、さまざまな分野で小型化の技術を発展させ、製品化を実現してきた歴史がある。凸版印刷の豆本においても、その技術力の高さが注目されたようだ。



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