2013年3月1日金曜日

■妊婦のふり失敗、電車で座れず…“逆ギレ”女性が訴える=北京


妊婦のふり失敗、電車で座れず…“逆ギレ”女性が訴える=北京
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0228&f=national_0228_032.shtml
2013/02/28(木) 15:14

 訴えを受けた北京市通州区の商工局担当者もあきれた。きっぱりと、「それは、認められません」と回答した。同区に住む女性が、欠陥商品を購入したと訴えてきたのだ。シリコーンゴム製で、腹部に装着して妊娠しているように見せかける品だった。通勤で乗る地下鉄で席を譲ってもらおうとしたが、失敗したという。中国新聞社が報じた。

 「あ、これ、いいかも」――。パソコンで通販サイとをのぞく女性の目が輝いた。腹部に装着すれば、妊娠しているように見えるという、シリコーンゴム性の商品だ。「妊娠している女性の腹部を保護できる。撮影用の道具としても使える」という説明が添えられていた。さらに書き込みを見ると、「バスや地下鉄で、席を譲ってもらえます」とも書かれていた。

 女性は毎日乗る地下鉄やバスがいつも混んでいることに悩んでいた。座って楽に通勤したいが、目の前の席が空くというラッキーな状況には、まずお目にかかれない。そこで、同商品を買おうと決めた。

 価格は300元(約4400円)だった。商品が届いた。さっそく試してみることにした。

 ベルトでしっかりと固定したつもりだった。しかし、満員電車に乗るやいなや、周囲の人と体がぶつかり、ベルトがゆるんだ。ぶよぶよとしたシリコーンゴムのかたまりが腹から外れた。ずれおちた。服の中で奇妙な格好でふくらんだ。

 「満座の中でバレて、馬鹿にされて笑われたんです。欠陥商品です」、「消費者保護法で、商品を購入した消費者は、適切なサービスが受けられるはずです」と、女性は商工局の担当者に訴えた。

 さらに腹立たしいことに、女性は自分が利用した商品紹介ページを探したが、すでに削除されていたという。

 商工局の担当者もあきれた。要するに、“逆ギレ”だ。欠陥商品で負傷するなどの事態だったら、別の考えが必要かもしれない。しかし、女性の“実害”といえば、「人の善意を踏みにじって楽をしようとしたら、うまくいかなかった。その結果、赤っ恥をかいた」ことだけだ。

 しかし、公務員としては、女性の訴えに応じられないことを、きちんとした理由をつけて説明せねばならない。そこで、「あなたの購買行動は、消費者保護法が定める『生活上の消費の必要から購入した』という規定に該当しません。したがって、消費者保護法の適用外ということになります。訴えは受け付けられません」と回答した。

 同担当者は後になって「ドラマかなんかで撮影に使うならいいんですよ。妊娠したふりをするなんて、人をだますんだから、そもそも法律違反じゃないですか。本来は、自分が法的責任を問われるはずなんです」と述べた。

 インターネットの通販サイトでは、現在もかなりの業者が「人工妊婦腹部」を販売している。すでに529個を売るなど、相当に“繁盛”しているケースもある。

 いずれも「本物そっくり」、「手で触っても柔らかく、本物と区別できません」、「妊娠期間により、異なる型があります」、「双子用もあります」などの宣伝文句を並べている。

 商品の主な使用目的は「撮影用」だが、妊娠した女性の画像や動画を制作するニーズがなぜそれほどあるか、まったくの謎(なぞ)だ。



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