2012年1月22日日曜日

■春節で中国人の来韓急増


春節で中国人の来韓急増
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/01/21/2012012100275.html
2012/01/21 09:20

商店街は旧正月休み返上
ソウル市内の繁華街に中国人殺到
中国語話せるスタッフ増員、ディスプレーも中国人好みに

  最近ではソウル市内で商売を営む人々にとって、中国の春節連休とぶつかる旧正月は休みではなく書き入れ時だ。ソウル市中区にある明洞商店街も、春節連休で韓国を訪れる中国人たちでにぎわっていた。

 「この周辺では旧正月(今年は1月23日)連休に休むお店はない。中国人のお客さんが大勢来るからね」

 ソウル市中区の南大門市場でかばん店を営むイさん(56)は、2年前から旧正月も休まずに営業している。中国最大の年中行事、春節(旧暦の1月1日)の大型連休(今年は22―28日)を迎え、中国人観光客が殺到する書き入れ時となるからだ。イさんは20日「中国人観光客はかばんを1度に10個くらい買っていく。市場の商売人たちは、旧正月の連休を、休みではなく書き入れ時だと言っている」と話した。

 東大門市場一帯の大型ショッピングモールも朝からにぎわっている。あるショッピングモールの関係者は「中国人観光客は人数が多い上、太っ腹なため、最高の顧客。今回の旧正月連休にも非常に期待している」と語った。明洞のある大型ファッション店でマネージャーを務めるキムさん(33)は「中国人観光客が通常の2倍ほど来店する上、一度に100万―200万ウォン(約6万7800―13万5700円)ほど買っていくため、売り場のディスプレーをあらかじめ中国人の好みに合わせてある」と説明した。店頭には「中国語可能」という貼り紙もある。

 ソウル市内のある大手デパートは20日から、中国人向けの春節用の歓迎あいさつを書いた垂れ幕を作成し、出入り口や外壁、周囲の街灯などに設置したほか、中国語の通訳スタッフを増員するなど、春節連休に向けた大々的な販売促進活動に乗り出している。

 韓国観光公社によると、今回の春節連休中に中国から訪れる観光客は、約4万5000人に上るとみられる。これは昨年(3万3118人)に比べ30%以上多い人数だ。中国と同様に旧暦で正月を祝う台湾やベトナムからも観光客が押し寄せるため、合わせて5万人以上の外国人が韓国で連休を過ごすとみられる。

ソウル・江南地区の形成外科にも、春節連休を利用して中国人が押し掛ける。江南区新沙洞にあるD形成外科は、中国語の話せる美容カウンセラーが2人いるが、問い合わせの電話がひっきりなしにかかってくるため、対応に忙しい。病院の関係者は「1カ月に6-7件だった中国人の美容整形手術が、春節期間には1週間に6-7件と急増する」と説明する。

 これまで旧正月期間には閑散としていたソウル市内の宿泊施設も、春節で来韓する中国人観光客のおかげで、通常と変わらない予約率を維持している。団体観光客に人気のあるソウル市内の特2級ホテルは、すでに予約がいっぱいの状況だ。ソウル市中区のあるホテルは、前年同期に比べ40%も宿泊客が増加した。同ホテルは、中国で高級食材とされる乾燥ナマコやロブスターなどを使った1人前15万ウォン(約1万円)の新年特別メニューを用意している。

 明洞のある飲食店は、中国語を話せる店員2人を旧正月の連休中も休まず出勤させることにした。店員のキムさん(45)は「連休中は中国人観光客が殺到して、頭がおかしくなるほど忙しい」と語った。

 春節のおかげで時ならぬ特需に沸いている商品もある。シンビジウム(洋ラン)は色合いが華やかな上、花期が長くしおれずに咲いているため、春節の贈答品として中国人が大量に購入する。忠清南道瑞山市や泰安郡などの栽培農家では、ここ1カ月間の販売量が24万株に上る。中国現地の価格よりも2倍ほど高く、1株3万5000―4万ウォン(約2370―2710円)に達するが、韓国産は品質が良いため、品切れになるほどだという。泰安郡でシンビジウム農園を営むシムさん(54)は「中国人はシンビジウムを非常に好み、中国の官僚たちの間では『春節にシンビジウムをもらえないのは、左遷の前触れ』といわれるほどだ」と語った。


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