2012年3月27日火曜日

■百度百科のマーケティング観点から見た「上手い」登録方法



百度百科のマーケティング観点から見た「上手い」登録方法
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0327&f=column_0327_014.shtml
2012/03/27(火) 19:37

 前回は中国版WIKIPEDIAと呼ばれる百度百科に登録すべき理由を挙げましたが、今回は実際の登録に辺りマーケティング観点から気をつけたい点をお伝えします。


マーケティング観点で登録をする

トヨタの百度百科ページ

 中国ではトヨタは「豊田」、マツダは「馬自達」と書きます。一方、「TOYOTA」、「MAZDA」の英語表記も同様に現地では認知されています。

 では、トヨタは百科登録をする際には「豊田」と「TOYOTA」のどちらで登録をすべきと思いますか?

 ※実際には既にトヨタは百度百科登録済みです。

 中国人が検索エンジンで「トヨタ」を検索する場合、「豊田」と入力する人もいれば「TOYOTA」と入力する人もいるでしょう。

 例えばこのとき百科で「TOYOTA」しか登録されておらず「豊田」での登録が無い場合、「豊田」で検索してきたユーザを取りこぼしてしまう可能性があります。また、ブランディング観点で考えても、「豊田」が登録されていないとすれば、中国においての企業イメージのマイナスに繋がりかねません。

 一方で、中国での呼称と英語表記の両方を単純に登録さえしていればいいというものでもありません。


百科登録の良い例と悪い例

 ここで百科登録の良い例と悪い例をそれぞれ紹介します。例えば、キヤノン。中国での呼称「佳能」と英語表記「CANON」がそれぞれ別々のページで登録されていします。

 ユーザからすればどちらもキヤノンのページであるにも関わらず、どちらが正しい情報か判断が出来なくなってしまいます。また、集客観点でも分散してしまうことになります。

 では、最適な登録方法とはどのようなやり方になるのでしょうか?

 正解は中国での呼称と英語表記を同一ページに登録することです。正解事例として、パナソニックの例をお見せします。

 パナソニックは中国での呼称「松下」と、英語表記「PANASONIC」のどちらで百度百科検索しても、共通のページにランディングします。赤く囲っているところを見ると「PANASONICと松下は同義語のため合併しました)」と書かれています。

 これであればどちらの言葉で流入してきたユーザにも、共通のページを見せることで、ユーザの混乱を招くことがありません。マーケティング観点で考えると、このやり方が最適でしょう。

 百科登録が既に済んでいる企業であれば、貴社の名前が中国での呼称と英語表記でのランディング先がどのようになっているか一度確認してみると良いでしょう。

 一方、登録がこれからな方は、複数の呼称に対してランディング先を統一させることを意識して登録をしてみてください。

【補足】
パナソニックは数年前に旧社名の松下からパナソニックに、日本と海外で一斉にパナソニックへと改名をしたことはご存知の通りかと思いますが、中国では旧社名「松下」のまま今でも改名を行わずに「松下」で通しているようです。




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