2012年3月25日日曜日

■日本の底力を示す日本観光業の奇跡の復活=中国


日本の底力を示す日本観光業の奇跡の復活=中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0318&f=business_0318_022.shtml
2012/03/18(日) 16:16

 中国網日本語版(チャイナネット)は18日、「日本の底力を示す日本観光業の奇跡の復活」と題する記事を掲載した。以下は同記事より。

 桜(さくら)の季節がやってきた。2011年3月と比べれば、中国人観光客にとって今年の日本の桜鑑賞は以前と同じ人気を取り戻している。沖縄へのチャーター機はすでに満席だ。大震災によって韓国や中国を含む諸国家で未曽有(みぞう)のパニックが引き起こされた。地震の当日から旅行会社は訪日旅行をすべて中止し、ツアー中の団体客もさまざまな方法でただちに帰国した。

 中国の航空会社は中国人を帰国させるための特別チャーター機も手配した。地震が発生してから2か月あまり経過したころ、中国国家旅行局の「中国人の日本観光に関する安全調整の通知」によって、広東省の大部分の旅行社が訪日観光ツアーを徐々に開始していった。しかし航空券価格はピーク時に比べて半分に下落した。放射能の影響が依然として不明確なため、市場の反応が芳しくなかったのだ。

 日本観光を中国人観光客にアピールするため、広州の日本総領事館と沖縄県は11年7月1日、「三年マルチ」の観光ビザ政策を施行した。同年8月、外務省は中国人の観光ビザの制限を再び緩め、滞在期限を15日から30日に延長した。

 これらのビザ優遇策に、中国の観光客は迅速に反応した。10月1日の国慶節や冬休みシーズンに入ると、訪日観光客の人数は昨年同期並みに回復した。統計データによると、2011年12月の訪日中国観光客数は2010年度同期比32%増と大幅に増加した。総数は8万人に達し、史上最高となった。

 現在、広州の訪日パッケージツアーの価格は震災前の水準に回復しただけでなく、桜の季節になったことで、ほとんどがソールドアウトとなっている。震災後、日本観光がこのように迅速に回復したのは、日本が常にさまざまな方法で海外の観光客に安心感を与えてきたことと深い関係がある。

 実のところ震災は日本の観光業にとって致命的なダメージとはなっていない。むしろ福島の放射能がもたらす影響のほうが大きかった。放射能の影響は地域によって差がある。情報をどう観光客に伝えるべきか。観光客の不安をどう取り除いてあげるべきか。こう考えたとき、もっとも良い方法は、観光客が自ら体験することであり、その後口コミでその体験を広げてもらうことだった。

 震災後、日本は海外の観光客を惹きつけるため、放射能の影響がもっとも少ない沖縄を突破口として、一連の観光客優遇措置を採ったのだ。その効果は抜群だった。

 しかし、観光客の不安を払しょくできたとしても、実際の回復が力強いものでなければ、日本の観光業はこれほど迅速に回復できなかっただろう。この点は敬服に値するものだ。日本観光業は今回の地震と放射能漏れ事故によって非常なダメージを受けた。しかし同業界は非常に冷静な態度を貫いた。政府機関から旅行会社まで、観光地から大ホテルまで、誰もがそれぞれの方法で立て直しを行ってきたのである。

 すばやく修復された道路、通常の営業を貫く企業、乱れることのないプロフェッショナルな精神、いつもどおりの上質なサービス……。これらに感嘆しないではいられない。彼らは静かに整然と、観光客のために準備してきたのだった。

 日本の観光業の復活は、政府が「観光立国」を政策として推進してきたためだけでは決してない。業界の一致団結した努力、さらにすべての民間企業が作り出した良好な環境と雰囲気があってこそなのである。



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