【台湾ブログ】「ノルウェイの森」熟読! 村上春樹さんを尊敬します
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0522&f=national_0522_114.shtml
2012/05/22(火) 16:13
日本を代表する小説家で、男女年齢問わず世界各国に多数のファンを持つ村上春樹氏。台湾の書店には当たり前のように中国語に訳された翻訳本が並び、作品に影響を受ける若者も多い。特に「ノルウェイの森」が好きだと思われる台湾人の女性が、ブログで村上春樹論を唱えている。
村上春樹氏のファンだという台湾人女性のpeter(ハンドルネーム)さんは、「村上作品が20~30代に支持される理由を、考えてみた」とのことで、「作品を読むと行き場のない闇を感じ、私たちの世代が共感できるのは恐怖感や迷いだと思う。でも孤独ながらも、世の中には同じように絶望しながら生きている人がいることを、村上作品は教えてくれる」と述べた。「暗闇に包まれても、転んだら立てばいい。それが生きるための方法」と教わった感覚を持っているそうだ。
peterさんは「ノルウェイの森の登場人物では執着心の強い直子が好きで、品格の無い緑は嫌い」と批判もつづっており、「台湾の翻訳者のセンスかもしれませんが……」と断った上で、「不要な助詞や語尾が多すぎて、どの作品も会話が好きになれない」とも述べている。また過剰なセックス描写の必要性に疑問を感じ、主人公の男性が退屈そうにしている点も気になるという。「異常なまでに細かく描かれた生活感には、時々耐えられなくなってしまうほど」らしい。
そして最後は「批判的な気持ちもあり年齢も若いので感覚が違いますが、村上春樹は人生の先輩と思い尊敬しています。あなたの魂に近い精神を持った人間は、間違いなくあなたの作品に感動します」と締めくくった。
ちなみに村上氏の最も新しい長編小説「1Q84」のBook1は、2009年5月に日本で発売の後、台湾では同年11月に中国語版として発売。すぐにFacebookにファンクラブができ、初版20万部は台湾出版史上の記録更新となり、大きく騒がれた。書店にはポスターが張られ、ブロガーたちがどんどん感想をつづるなど、村上春樹ブームが起こったものである。以前から台湾芸能界にもファンが多く、崇拝するあまり開いたカフェに村上作品の名前をつける熱狂的なファンも現れ話題を集めた。10年に制作された松山ケンイチ主演映画「ノルウェイの森」も、日本公開の後少し時期が遅れたが、もちろん公開されている。日本人以上に盛り上がっているのでは!?と思える、台湾の村上春樹ブーム。「1Q84 BOOK3」発売から2年が過ぎ、次の新作を心待ちにしている若者たちが多そうだ。
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