2012年5月7日月曜日

■【社説】不良貯蓄銀行の整理、原則通りに処理すべき


【社説】不良貯蓄銀行の整理、原則通りに処理すべき
http://japanese.joins.com/article/621/151621.html?servcode=100&sectcode=110
2012年05月06日12時30分 [ⓒ 中央日報]

  大型貯蓄銀行の営業停止が迫っている。資産2兆ウォンを超える貯蓄銀行3~4行が整理されるものとみられる。一部の貯蓄銀行は預金を引き出す顧客らで大変な混雑になっている。預金者保護法により5000万ウォンを超えない預金は全面的に保護されるが、小額預金者すら大挙して預金を引き出している。漠然とした不安感のためだ。このために健全な貯蓄銀行までうわさに包まれ不健全化する可能性もある。金融当局はこうした不安感を緩和する努力を尽くさなければならない。

  整理される貯蓄銀行は規模が大きいが韓国の経済規模を考えると耐えられないほどでは決してない。また、今回の構造調整はすでに予告されてきたもので衝撃は少ないだろう。整理対象とされる貯蓄銀行は韓国政府が昨年9月に2次構造調整をする際に警告を受けた。不良は深刻だがもう一度機会を与えようと適期改善措置を猶予した。不良の主原因の不動産プロジェクトファイナンスが悪化しこれら貯蓄銀行の回復の可能性が減っているということも十分に知らされた。国民もこのような点を十分に考慮して合理的に対応してきた。不良貯蓄銀行4行の場合、5000万ウォン以上の預金が昨年末の2100億ウォンから789億ウォンに急減したのはこのためだ。昨年の2度にわたる貯蓄銀行の構造調整の学習効果だった。今回の構造調整の影響は昨年ほど大きくないと考える理由だ。

  それにもかかわらず、金融監督当局の業務処理方式にはいくつか問題がある。構造調整の大原則は迅速性と果敢性ということは言うまでもない。不良は速やかに処理しなければならず、不良金融機関は果敢に整理しなければならない。そうすることでさらに大きな被害を防ぐことができる。金融機関の玉石を急いで分けてこそ優良貯蓄銀行の同伴不良化を予防できるためだ。国民の不安感拡散も防止できる。

  こうした点で金融当局が昨年適正な時期是正措置を猶予したのは誤りだった。当時も不良があまりにも大きく回復の可能性が希薄だという意見が支配的だったため構造調整をずるずる引き延ばす理由はなかった。たとえもう一度機会を与えるといっても構造調整をあえて4月の総選挙以後に先送りする理由はなかった。8カ月も先送りしていたのは総選挙を控えた政治的意味合いのためと解釈される理由だ。すでに整理していれば払わずにすんだ費用が追加されたのは金融当局の責任だ。今回の構造調整内容が事前に流出したのも同じ脈絡で誤りだ。

  政府は構造調整以後も悩まなければならない。今回の構造調整で低信用者などの金融取引が制約される。これが信協とカードローンなど他の金融不良に転移しないようにしなければならない。常時構造調整の慣行化も重要だ。今回も不良金融機関を追い立てて一度に処理する方式だった。これからは不良ができた時ごとにただちに処理しなければならない。貯蓄銀行の生存モデルも悩みが必要だ。貯蓄銀行が地域密着型庶民金融機関として生まれ変わるよう方向を設定しなければならない。



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