2012年5月6日日曜日

■新たな観光ブランドを推進するロシア


新たな観光ブランドを推進するロシア
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6.05.2012, 15:16 オリガ ソボレフスカヤ  © Flickr.com/Andrew®/cc-by
 
 ロシアを訪れた観光客の約90パーセントが、その後、友人たちにロシア旅行を勧めている。モスクワ国際高等ビジネススクールが実施した世論調査の結果、明らかとなった。
 多くの観光客たちは不安を抱いてロシアを訪れたもの、旅行では特に、ロシアの記念碑や美術館、博物館に感嘆したことが分かった。  各地域の観光業が急速に発展したならば、外国人旅行者たちはロシアでさらに多くの場所を訪れることができるだろう。  

 モスクワ国際高等ビジネススクールの世論調査では、世界36カ国の旅行者のうち30パーセントが、モスクワとサンクトペテルブルグ以外にロシアで関心のある場所はないと答えた。東シベリアのバイカル湖、2014年の冬季五輪の開催地ソチなどは、彼らにとって噂で聞いたことがあるだけの場所にすぎないようだ。  

 ロシアには年間およそ2300万人の観光客が訪れている。ロシア社会院のボビリョフ専門家は、観光客の大多数は珍しい場所ではなく、伝統的な観光地を好んでいると述べ、次のように語っている。

「正教の寺院や修道院、またモスクワやペテルブルグで美術館や博物館、展示会などを巡る旅が人気です。ロシアの古都を結ぶ黄金の環という観光コースでは、通常行き先が限られているほか、黒海沿岸での保養は外国人にあまり人気がありません。カフカスに対する外国人のイメージが変わるまでには、少なくとも10年はかかるかもしれません。バイカルではインフラがあまり発展しておらず、交通が不便な面があります。」

  結果、外国人はロシアについて一面的なイメージしか持っていないことが明らかとなった。 だが、モスクワ国際高等ビジネススクールの世論調査によると、最近ロシアを訪れた観光客の90パーセントが、ロシアに対する見方を良い方向へ変えたという。専門家らは、ロシアには観光市場で主要なプレーヤーとなる可能性があるとの見解を示している。そのためにはビザの発給手続きなどの簡素化、インフラの拡大、運送料金の引き下げ、手ごろな価格で快適な設備の整ったホテルを建設する必要がある。ロシア旅行産業同盟のバルジキン会長は、これらの問題を解決した地域は成功を手にしていると述べ、次のように語っている。

「現在、バイカルとその隣接地域のアルタイなどがダイナミックに発展している。主に韓国、日本、中国から訪れる観光客の数が著しく増加している。ロシア北西部のカレリア共和国も観光インフラを向上させている。トルコとビザの相互免除に関する取り決めが結ばれているロシア南部も発展している。カムチャツカやサハリンの観光ルートには良い展望があり、極東ではクルーズ観光が発展している。」

 バルジキン会長は、ロシアのサナトリウムや保養地にも成功の可能性があるとの見方を表している。だが現在のところ、ロシアのサナトリウムと保養地のサービスは、国際基準の認証を取得していないほか、外国よりも価格が高い。そのため、例えばカフカス温泉保養地は、効能においては全く劣っていないものの、外国の温泉地の人気にはかなわない。今後、エコツーリズムやスポーツツーリズムも発展させる必要がある。専門家たちは、これらの観光にも未来があると述べている。



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