2012年5月8日火曜日

■若年化する認知症 パーキンソン病・脳卒中も低年齢化


■若年化する認知症  パーキンソン病・脳卒中も低年齢化
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/07/2012050701288.html
2012/05/07 12:36 朝鮮日報

40-50代の認知症、6年間で倍増…老人性疾患患者の20%が中年層
 
 韓国の40-50代が「老人性脳血管疾患」の脅威にさらされている。脳卒中・認知症・パーキンソン病など主に65歳以上の人が発症するとされてきた老人性疾患で、患者の約20%が40-50代の中年層との調査結果が発表されたためだ。韓国人の平均寿命が伸びている中、社会活動が最も盛んな40-50代が深刻な老人性疾患にかかり、その管理・治療に失敗すれば、病気がちで長い老後を送るか、平均寿命まで生きられなくなるといったリスクがある。

 今月6日に国民健康保険公団が発表したところによると、2010年に老人性疾患で診療を受けた患者は合計111万2000人で、このうち40-50代は05年に比べ1.3倍多い22万3000人だった。30代の患者も1万人近くに上った。これら老人性疾患患者のうち、最も多いのは脳血管疾患患者で20万7360人、次いで認知症が9778人、パーキンソン病は9079人だった。特に、40-50代の認知症患者は05年に比べ2倍近くに急増した。脳卒中とパーキンソン病の患者は05年に比べ1.2-1.4倍の増加だった。

 このように老人性疾患にかかる40-50代が急増した原因は、肥満・高血圧・糖尿・高脂血症などの代謝性疾患が急増したため、と専門家らは見ている。脂肪を多く摂取する欧米式の食生活や運動不足などにより、40-50代が肥満・高血圧・糖尿・高脂血症などを患い、その結果、脳血管が詰まったり、破裂したりする脳血管疾患が急増したというわけだ。こうした脳血管損傷により、認知機能を司る脳の組織に問題が発生すれば、血管性認知症を患う危険性がある。

 疾病管理本部は、認知症予防のための3大原則を掲げている。(1)脳・身体・社会活動は「上げ」、(2)体重・血圧・血糖値は「下げ」、(3)酒・たばこは「やめる」というものだ。まずは、欠かさず運動して、脳に刺激を与える活動をできるだけ多く取り入れる必要がある。読書、日記、パズル、美術館・博物館巡り、旅行はもちろん、外国語の勉強や楽器のレッスンなど、新しい習い事をするのも認知症の予防に役立つ。専門家はさらに「家族や友人と一緒に楽しむと、より好ましい結果が得られる」とアドバイスする。実際に、社会活動が活発な人はそうでない人に比べ、認知症にかかる危険性が約3分の1低くなるという調査結果もある。

 体重・血圧・血糖値を下げることも不可欠だ。中年以降に肥満になれば、認知症にかかるリスクが正常な体重の人の2倍になる。特に高血圧や糖尿病などを持つ人の場合、脳血管を損傷して血管性認知症になる危険性がさらに高まる。酒の飲み過ぎや喫煙はすぐにやめなければならない。喫煙者は、認知症にかかるリスクが吸わない人の3倍に、飲み過ぎの人は2倍に高まるといわれている。延世大学付属セブランス病院(ソウル市西大門区)のキム・オス教授(精神科)は「スポーツ、趣味、社交などさまざまな活動を日々楽しみ、知的好奇心を失わず保つことが認知症予防の近道」と語った。


認知症・パーキンソン病

 認知症には、脳に毒性タンパク質(アミロイド)が蓄積され、脳細胞が破壊される「アルツハイマー病」と、脳卒中・高血圧・糖尿病など脳血管が損傷して発病する「血管性認知症」がある。パーキンソン病は認知症に次いで一般的な退行性脳疾患で、神経伝達物質のドーパミンが損なわれ、主に手足の硬直・震えなどの運動障害が現れる。




■40-50代の認知症患者、6年間で2倍に  肥満による脳血管損傷増加などで急増
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/05/07/2012050701287.html
2012/05/07 12:34 朝鮮日報

 肥満や運動不足などで韓国人の脳血管損傷が増え、40-50代の認知症患者が急増していることが分かった。国民健康保険公団は「2005-10年の老人性疾患の診療データを分析したところ、60歳未満の認知症患者は05年の5252人(診療患者数)から10年には1万1742人へと6年間で2倍になった」と6日発表した。記憶力や知的能力が損なわれる認知症には、(1)脳に毒性タンパク質(アミロイド)が蓄積され、脳細胞が破壊されるアルツハイマー病と、(2)脳卒中・高血圧・糖尿病などで脳血管が損傷して現れる血管性認知症の大きく分けて2種類がある。

 大韓認知症学会のナ・ヘリ理事は「40-50代の患者増加という認知症の低年齢化現象は、脂肪の摂取増加や運動不足などにより、脳血管疾患者が増えたことが主な原因と推定される」としたが、その一方で「最近、認知症の診断基準がさらに細かく明確になったことや、患者が積極的に治療を受けていることも、(統計的に)若年性認知症の増加原因になっている」と分析した。



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