2012年12月13日木曜日

■「中印経済がアメリカを抜く」の信憑性


「中印経済がアメリカを抜く」の信憑性
India's Growth to Surpass China's by 2030
20年後には中国とインドが欧米や日本に代わって世界経済の主役になるという分析は正しいのか
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2012/12/post-2795.php
2012年12月12日(水)16時24分 ジェーソン・オーバードーフ

豊かさは続く? インド最大の都市ムンバイのショッピングモールで買い物を楽しむ女性客たち(今年7月) Danish Siddiqui-Reuters
 20年以内に中国経済の規模はアメリカ経済を上回り、インド経済はそれ以上のスピードで成長する――12月10日、アメリカの情報機関がそんな報告書を出した。

「中国の経済成長率が減速する一方で、インドは加速する」と、米国家情報会議(NIC)の報告書は分析する。「2030年にインドは、現在の中国のような成長著しい経済大国になっている可能性がある。その頃、8〜10%という現在の中国の経済成長率は、遠い昔の記憶になっているだろう」

 さらに報告書は、2030年にはアジア全体の経済規模は、北米とヨーロッパを足したものを上回るとする。ヨーロッパや日本、ロシアなどの経済の規模は「相対的にゆっくりと縮小していく」という。

 一方、中国の経済的な影響力が強まっても、アメリカは超大国の地位を維持すると報告書は予測する。地球規模の問題に対するときには、アメリカだけが世界的な協力体制を取りまとめ、リーダーシップを発揮することができるからだ。

「地球的な規模で考えたとき、中国がアメリカの立場にとって代わることはないだろう」と、NICのマシュー・バローズ委員は会見で語った。「世界最大の経済を持つことは重要だが、最大の経済大国が、必ずしも超大国であるとは限らない」

 だが、モルガン・スタンレーの新興市場部門責任者で、新著『ブレークアウト・ネーションズ』を発刊したルチル・シャルマを信じるなら、こうした予測は話半分に聞いておかなければならない。

 シャルマが10日、インド紙「エコノミック・タイムズ」に寄せた論説を紹介しよう。


 新興国の中で急速な成長を10年間続けられるのは3分の1程度の国々で、20年30年と成長を続けることはさらに難しい。これは歴史が証明している。急成長が続けば続くほど、それが終わりを迎える可能性は高くなる。多くの人々は長期的には新興国が豊かな国々に「追いつく」と考えているが、そうはならない。新興国の人々の平均的な収入は、豊かな国々の1950年当時の収入と同じくらいだ。

 インドは2000年代に力強い成長を遂げたが、それはつまり今後も過去10年と同じような成長が続く可能性が低くなったということだ。それに、すでに成長は減速している。




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