遊園地総局・大量餓死…正恩氏、成果乏しき1年 北朝鮮
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20121215-OYT1T00871.htm?from=navr
(2012年12月16日16時16分 読売新聞)
【ソウル=門間順平】北朝鮮の金正日総書記が死去してから、17日で1年。後継者の金正恩第1書記は、事実上の長距離弾道ミサイル発射で権威の誇示を図ったものの、国民生活の向上や政権基盤固め、対外関係の確立などでは具体的な成果はなく、課題が山積している。
「我が国の総合的な国力の一大誇示だ」――。15日の北朝鮮国営メディアによると、正恩氏は北西部・東倉里の発射場を訪ねて科学者や技術者をねぎらい、金日成主席と金総書記の遺体に「(発射を)報告しよう」と語った。14日には平壌で15万人規模の祝賀集会を開催。しかし、国際社会の反発を覚悟で発射を強行したこと自体、体制の基盤が依然不安定で、何らかの成果を打ち出すのを迫られていたと言える。
正恩氏は4月の金主席生誕100年記念日に行った初演説で、「人民が二度とベルトを締め付けない(飢えない)ようにする」と述べ、改革に意欲的と期待された。6月末に発令したとされる「新経済管理改善措置」では、農業分野の改革を打ち出し、農家は収穫の7割を国家に納めれば、残り3割を自由に処分できると見込まれていた。
ところが、北朝鮮消息筋によると、実際には全量を国に納め、3割相当分の現金を還元する形となり、国に納めた農作物の多くは軍に回って市場に出ず、穀倉地帯とされる南西部・黄海道で大量の餓死者を生むという悲惨な結果となった。
一方で、5月には全国の遊園地を管理する「遊園地総局」を新設。韓国メディアによると、党の古参幹部の間からは「子どもが現実を知らずに好き勝手にやっている」との不満が漏れている。ミサイル発射への住民の反応も、「食べていくのが精いっぱいで、関心がない」と冷ややかだと消息筋は話す。
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