2013年1月29日火曜日

■LCC、パックツアーも価格破壊 旅行代理店とタッグ


LCC、パックツアーも価格破壊 旅行代理店とタッグ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130128-00000077-san-bus_all
産経新聞 1月28日(月)7時55分配信

 札幌1泊2日で8800円

 国内に拠点を置く格安航空会社(LCC)が、旅行代理店と組んで格安の旅行商品を販売する動きが広がってきた。全日本空輸系LCCのエアアジア・ジャパンが、今月からホテル宿泊と往復航空券付きの1泊2日で1万円を切る破格の国内旅行商品の販売を開始した。同様の商品を販売している他のLCCの価格と比べても大幅に安く、空の旅の価格破壊が一段と進みそうだ。

 エアアジア・ジャパンは、旅行代理店のビッグホリデーと組み、1月上旬から成田空港発着の国内3路線(札幌、福岡、沖縄)で、格安旅行商品の販売を初めて開始した。

 1泊2日の商品では、札幌が最安値8800円、福岡が同9800円。沖縄も同1万800円と、従来の旅行商品に比べて半額以下の料金設定とした。札幌に限れば、日帰り(同7800円)も用意した。売れ行きは、「当初の想定を上回る」(同社首脳)という。

 同社が就航している成田空港発着の韓国2路線(ソウル、釜山)や、有名ホテルの宿泊と組み合わせた商品の販売も準備を進めており、今後も同社の航空券付き旅行商品を充実させていく考えだ。

 国内系LCC3社では昨年、同じ全日本空輸系のピーチ・アビエーションがエイチ・アイ・エス、日本航空系のジェットスター・ジャパンがJTBと組むなどし、航空券付きの格安旅行商品を販売している。ただ、1泊2日で1万円を切る商品は異例で、今後、各社による価格競争が激化する可能性もある。

 LCCは、安全確保以外の部分で徹底的に無駄を省き、格安料金を実現している。航空券の販路はインターネットでの直接販売が中心で、旅行代理店に手数料を支払う必要がある旅行商品の販売は少なかった。だが、エアアジア・ジャパンの搭乗率は、昨年8月の就航以来、60~70%台と、当初目標(80%)に達しておらず、苦戦を強いられている。少ない飛行機で運航しているため、便に遅れが生じる問題などで旅客が搭乗を敬遠するケースも発生している。

 このため今後も各LCCが搭乗率の向上に向け、旅行代理店と組んだ旅行商品を拡充する見通しだ。




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