黒と黄色に色づく川で魚が大量死…共産党関係者「異常なし」=広東
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0128&f=national_0128_018.shtml
2013/01/28(月) 15:50
中国・広東省広州市の黄埔区を流れる烏涌河で25日早朝、大量の魚が死んで浮かび上がった。周辺地域の住民は、黄色や黒い色の水が流れていたなどと話した。同問題について、区の共産党関係者は「環境監察隊と環境観測ステーションの職員が現場を訪れたが異常はなかった」と説明した。中国新聞社が報じた。
同川で25日早朝、大小さまざまな魚が腹を上にして浮かんで死んでいた。近隣住民によると、同川は黄埔区などが環境の改善に力を入れてきたので、過去2年間は水質もかなりよくなってきてたという。
近隣住民は、川の上流に自動車工場や金属工場があり、いずれかの会社が夜中に汚染された水を垂れ流したために、魚が大量死したと考えている。25日早朝には、川にが黄色や黒い水が帯状になって流れていた。正常な水とは「くっきりとした境界があった」という。
「散歩に来たところ、死んだ魚が少なくとも数百匹、浮かんでいた。水面上に出した口をぱくぱくと動かしていた魚もいた」、「川面には油膜のようなものがあり、刺激臭を発していた」と述べた近隣住人もいる。
魚が大量に死んだ場所は河口に近く、午前9時ごろになると満潮になるため海から水が逆流してきて、黒や黄色の水は周囲の水と混じりあったという。
黄埔区の共産党委員会宣伝部幹部のひとりは、「早くも25日午後、区環境保護部が通報を受け、環境監察隊と環境観測ステーションの職員が現場を訪れて調べた」、「烏涌河は渇水期で川岸には少量の死んだ魚が打ち上げられていた」、「川の沿岸を調べたが、川に汚水を排出した企業は見当たらず、川の水を採取して分析したが異常はなかった」と説明。
魚が死んだ理由については分かっていないが、今のところ「渇水期で水量が減少し、水に含まれる酸素が減少したことが原因」と考えているという。
◆解説◆
中国河南省・焦作孟州市で2010年に表面化した河川の汚染では、周辺住民が、「工場は人目につきやすい昼間には廃水を流すことを控え、夜に大量に流す」、「工場が外部者に廃水処理のようすを見せる際には、問題ある廃水を流さないようにしている」、「工場を調べても真相は分からない」などと話した。
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