2013年1月30日水曜日

■日本人のお辞儀に「礼節だ」、「形式だ」の賛否=中国版ツイッター


日本人のお辞儀に「礼節だ」、「形式だ」の賛否=中国版ツイッター
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0130&f=national_0130_022.shtml
2013/01/30(水) 14:36

 在日中国人ジャーナリストの徐静波氏が29日、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)で、日本のニュース番組1シーンの写真を掲載し、「番組終了の最後のシーン。キャスターが原稿を整理するのでなく、全員が深々とお辞儀をする。視聴者は神様なんだね」と、最後の部分はやや冗談まじりに論評した。

 同「つぶやき」に対して、賛否の声が寄せられた。「本物の礼節だ」、「私は感動してしまったよ」、「日本にいると、他人に尊敬されていると感じますよ。もちろん、あなたも他人を尊敬せねばなりません」など、日本人は礼節を持つと考え、日本人の礼節が「他者への基本的な尊敬」に根ざすとの意見だ。

 中国は長い年月にわたり、自らを「礼節の国」として誇ってきた。しかし、現状について「あーあ。礼節の国と言うのに、すでに実際のところはね」と嘆く声も寄せられた。

 日本人の「お辞儀」については、多くの中国人が奇異に感じるという。中国人にとってお辞儀とは「極めて真剣な謝罪や感謝の意を表す場合」に限られるからだ。例としては、2008年の四川大地震の発生後、四川省長が国内外から寄せられた多くの支援に対して、深く頭をさげて謝意を表したことがある。

 日本人の「お辞儀」に対する批判としては「日本人のお辞儀には一銭の価値もない」とする意見が寄せられた。また、日本人がすぐに頭をさげることについての極端な意見としては、「日本人の最大の特徴は虚偽。かれらが頭を下げ、腰をかがめる姿を見てはならない。骨の中まで毎時毎刻、他国の土地と財産を略奪することを考えている」との意見が寄せられた。

 中国人にとって、文字通り「頭を下げる」という動作は、よほど重要な局面でしか行わないため、日常的に頭をさげる日本人を「形式的」と批判する人もかなりいる。ただし、ニュース番組の終わりで出演者が頭を下げることについては「形式がとても重要な場合だってあるのだよ」と、支持するコメントも寄せられた。

 徐静波氏は浙江省出身の中国人ジャーナリスト。来日は1992年で、東海大学に学んだ。2000年には株式会社アジア通信社を設立し、代表取締役に就任した。

                          ◆解説◆

 中国人は通常の挨拶(あいさつ)で、お辞儀をする習慣がない。現在は握手をかわすことが一般的だ。伝統的には拱手(きょうしゅ)と言って、自分の両手を体の前で組み合わせて相手に敬意を示すことが多かった。清朝末期に中国を訪れた西洋人は中国人の拱手を奇異に感じたらしく「われわれは相手と握手するが、中国人は自分自身と握手する」などの記述があるという。

 台湾人の場合、ビジネスの場面では握手することも多いが、一般的に女性はあまり握手をせず、男性から女性に握手を求めると、礼儀に反すると受け止められる場合があるという。ただし、台湾人は“ウェット”な性格の人も多く、親しい人と再会した場合には、大喜びで「ハグ」をしあうことも珍しくない。



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