2013年2月21日木曜日

■【仏国ブログ】芭蕉を描くフランス人の本に感動、日本文化にも関心


【仏国ブログ】芭蕉を描くフランス人の本に感動、日本文化にも関心
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0221&f=national_0221_008.shtml
2013/02/21(木) 10:11

 フランス人女性が、自身のブログ「Une page lue chaque soir…au minimum」で、日本の俳諧師・松尾芭蕉についてフランス語で書かれた本を紹介した。

 筆者は、特に芭蕉についての知識を持ち合わせていなかったが、フレデリック・クレマンという有名なイラスト作家が描いた本「芭蕉、ル・フー・ド・ポエジ」の装飾に目を奪われ、思わず購入したという。作家によって選び抜かれた和紙には、独特の色で芭蕉の人生や詩にまつわる物語が描かれていた。

 筆者は、本の内容について、俳諧師・芭蕉がまだこの名前を持っていなかった頃からの話で、武士の子供であることや将来の人生について考えていた様子を伝えるもので、子供の頃から俳句が芭蕉の友達のような存在だったことなどを紹介した。また、父親の死後から俳句の世界に本格的に入り、芭蕉として学校を設立したり、その弟子に宝井其角がいたことなどにも触れた。

 筆者はこの本を読んで、江戸時代の日本の詩、すなわち俳句が、江戸や田舎で教育の一環だったことを知ったという。また座禅を組んで行う瞑想が、自然や感情の存在を感じるために行われることや、輪廻転生の考え方など、日本人独特の考え方が紹介されていたことがとても興味深かったと述べた。

 フレデリック・クレマンは、油彩画で植物や種、落ち葉や小さな昆虫など、自然の世界を細部まで見事に表現しており、まるで芭蕉が目にして読んだ景色が再現されているかのようだった。筆者は長い時間をかけてそのイラストと共に本を読み、読み終わるとまた最初から読み直したほど、この本が気に入ったという。

 フレデリック・クレマンは、日本文化にインスピレーションを受けており、川端康成の「眠れる美女」、「アリスの不思議なお店」などのビジュアル本作家として日本でも知られている。海外の作家の価値を的確に伝えるのは簡単なことではなく、日本の芸術文化を理解し、インスピレーションを得たからこそ生み出せた本といえそうだ。



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