2013年3月25日月曜日

■【仏国ブログ】日本の「地下鉄、安全な社会、礼儀正しさ」に感動


【仏国ブログ】日本の「地下鉄、安全な社会、礼儀正しさ」に感動
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0325&f=national_0325_025.shtml
2013/03/25(月) 14:16

 日本を旅したフランス人女性が、自身のブログ「Les Chroniques de Sonia」で、東京で見かけた光景についてつづった。

 まず筆者が驚いたのが、東京メトロの地下鉄に乗っていると、各停車駅ごとに次の停車駅名が日本語と英語の両方で放送されていたことだった。さらに電車がとまると、現在の駅名が放送され、次に乗り換えの情報も丁寧に放送してくれていた。

 フランス、特にパリの地下鉄では、アナウンスもほとんどなく、ドアを開けることも、乗降者の仕事であるため、日本の地下鉄ではすべてが「サービス」されるということが、筆者にとっては新鮮に思えたようだ。

 また、「地下鉄内はとても清潔で、床で食事ができそうなくらいだ」と表現した。実際に掃除をする人を見かけたところ、四つんばいで小さなT字型の掃除用品を使い、一生懸命床の隅々の汚れを落としていた。しかも、2人がかりで競うように掃除をしていた光景が印象的だったという。

 フランスでは、公共の施設で四つんばいになって掃除をするほど床がきれいではなく、さらにふたりがかりで掃除をするような雇用状況のゆとりがないため、驚いたのかもしれない。

 さらに、妊婦さんや障がい者、子連れやけがをしている乗客、年寄りのための席が、ひとつの車両内に計12席は用意されていることにも驚きを見せた。

 フランスの地下鉄や電車内には、日本のような「シルバーシート」の存在は皆無に等しい。比較的新しいつくりの無料バスなどでも、つえをついたマークのある席がひとつかふたつある程度だ。筆者が指摘するように、日本のシルバーシートの数の多さやその目的意識は素晴らしいといえそうだ。

 また筆者は、地下鉄内では、携帯電話はバイブモードに切り替えておくことを忘れてはならないと伝えた。日本の地下鉄では、携帯電話で話せないため、結果として全員がメールを送っているということにも気付いたようだ。

 地下鉄を出てからも、道路の名称が読めず複雑なことが多々あるものの、道に迷ったとしても、日本人は皆親切なので「ありがとう」と「すみません」という言葉さえ知っていれば困ることはないとも述べた。筆者は、パリの地下鉄ではいまだに迷って困ることがあっても、東京の地下鉄では新宿駅以外では迷ったことがないと、自身の経験を語った。

 また本当に困った場合は、フランスとは違って交番がすぐに見つかるので、そこで道を訪ねることができると述べた。フランスでは、警察官に道を尋ねるということはめったになく、警察官はあくまでも頻発する盗みなどの犯罪に目を見張るものだという概念があるようだ。これについて筆者は、「日本ではフランスのような盗みはあまりなく、たとえ地下鉄内に財布を落としたとしても、誰かが最寄りの交番に届けてくれ、カードも現金も無事に手元に戻ってくる」と日本の安全性について強調した。

 これについては、「テラスでお茶を飲んでそのまま眠ったとしても、携帯はもとあった場所に手を伸ばせば必ずある」とも述べ、フランスとの違いを伝えた。フランス人は、電車やテラスなど公共の場でひと眠りをするということは、滅多にないようだ。常にバッグは手もとに引き寄せ、その所在を確認しないと痛い目に遭うからだ。

 また、「女性が短いスカートをはいて夜の街を平気で歩いている」、「レストランでは常にカバンを席に置いたままトイレに立ったが、誰も盗もうとは考えていない」など、自身が見たり経験したことも加え、日本の社会がフランスと違っていかに安全かを強調した。

 筆者は、日本の地下鉄の清潔感や日本の安全な社会のほかに日本で大好きな光景があるとつづった。それは、遠足に出た20数名の児童たちが、先生の話を聞く時に、皆そろって先生を見上げて静かにしていたことだった。フランスの子どもたちからは考えられないほど、小さい頃からのしつけの良さや礼儀正しさをわきまえている姿勢に感動したようだ。



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