2011年11月24日木曜日

■10月は増加、訪日香港人数:震災後初めて[観光]


10月は増加、訪日香港人数:震災後初めて[観光]
http://news.nna.jp/free/news/20111121hkd002A.html
香港  2011年11月21日(月曜日)

日本政府観光局(JNTO)が18日に発表した最新統計によると、10月の香港から日本への訪問者数は前年同月比16.7%増の3万5,500人(推計値)となり、東日本大震災が発生した3月以降で初めて前年同月比プラスに転じた。

訪日香港人の数が10月になって前年同月比プラスに転じた背景についてJNTOは、「昨年10月の訪問者数が同年9月の円高や、沖縄県尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の影響で落ち込みが激しく(23.6%減)、その反動も影響しているとみられる」と分析している。

その一方でJNTOは、7月に5夜連続でエリック・ツァン(曽志偉)氏ら香港の有名芸能人40人を日本ツアーに招待する企画がテレビ放映されたことが、訪日旅行の不安払拭に大きくつながったと指摘。JNTOは先月、同氏を日本観光親善大使に任命しており、今後も需要回復に向けた事業を共同で展開していくとしている。

日本~香港間の航空便数でも回復の動きが広がっており、10月30日以降はキャセイパシフィック航空を中心に、それ以前と比べ38便が増便・就航した。

1~10月の香港からの訪日客数(推計値)は28万6,700人で前年同期比34.6%減となっている。


■業界からも「回復」の声

19日付明報などによると、地場旅行業界からも、日本ツアーを主力としている業者を中心に、「日本旅行客は震災前の水準に回復した」との声が挙がっている。

東瀛遊旅行社(EGLツアーズ)と縦横遊(パッケージツアーズ)はともに、パックツアーが6月の時点で昨年の水準に回復していたと明らかにした。EGLの場合、ツアー参加者は9月と10月は昨年同月比でそれぞれ10%、20%以上の増加だったという。例年であれば今後の書き入れ時となるクリスマスと春節(旧正月)については、「クリスマスは航空便の座席数をみる必要がある一方、春節は人数で昨年同期の9割(=10%減)と見込んでいる」と同社はコメントした。

新華旅遊社(サンフラワートラベル)は、今年のクリスマス期日本ツアーの売り上げが昨年同期の8割(=20%減)を確保できる可能性があり、その場合は十分満足いく水準としている。春節については現時点では読めないという。


■放射線に関するうわさ「根拠ない」

インターネット上や一部香港メディアではこのところ、「女性は日本へ行くと3年間妊娠できなくなる」、「日本から香港に戻った人の嘔吐(おうと)が止まらない」などといった、福島第1原子力発電所の事故による放射線の恐怖感をあおるようなうわさが流れている。

隈丸優次・駐香港総領事は18日に開いた記者会見で、このようなうわさを「根拠がない」と完全に否定した。福島市大波地区で収穫されたコメから国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題についても、既に出荷が停止されていることを説明し、香港で輸入されることはあり得ないとした。<香港>



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