2011年11月22日火曜日
■チャンスは今! 年末年始、海外&国内旅行の狙い目は?
チャンスは今! 年末年始、海外&国内旅行の狙い目は?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111122-00000002-trendy-bus_all
11月22日(火)11時7分 nikkei TRENDYnet
海外、国内どちらも、選び方や予約の仕方で例年よりぐっと割安になりそうな今年。年末年始の狙い目ディスティネーションを探ってみた。
円高、タイ洪水、トルコ地震…海外旅行への影響は?
年末年始の過ごし方、特に旅行を決めるなら、今年は特に、この時期がチャンスだ。
東日本大震災以後、海外旅行は着実に上向きになってきた。秋、タイの洪水やトルコの地震など懸念する事項はあったものの、円高傾向が作用して旅行を控えていたシニア層、ファミリー層などの個人客が動き出してきた。特にアジアは好調だという。
【詳細画像または表】
例年、年末年始の旅行は、価格設定も高く予約も相当早くから埋まってしまう。11月には人気エリアは予約が難しいのが常だ。
しかし今年はまだ余裕があるツアーが多い。リサーチしてみると、海外旅行では、人気のあるツアーでも今が賢くお得に予約できる最大のチャンスだという。
国内旅行では、震災や台風で被害を受けた地域のほとんどはすでに復活し、例年にも増してお得なプランが続出!イベントも数多く予定されていて、楽しみ方の幅も広がっている。
海外、国内どちらも、選び方や予約の仕方で例年よりぐっとお得に楽しめそうだ。年末年始の狙い目ディスティネーションを探ってみた。
【海外旅行】ハワイはまだまだ予約がとれる!!
早めの出発、年明けすぐの帰国スケジュールが穴場
年末年始は暖かいハワイでのんびり過ごす。例年人気の過ごし方だ。
しかしツアーを探すと、内容はオフシーズンと同じながら、価格は2倍になることも多い。さらにこの時期になると希望ホテルは予約終了ということも少なくない。
ただし秘策はある。ハワイ専門旅行会社、ファーストワイズツアーの三瓶眞紀氏によれば「例年、年明けは1月3日以降にツアー料金が安くなるが、2012年は1月1日から料金が下がる。つまり1月1日、2日出発が狙い目」という。
年内から出かける予定であれば、一番の狙い目は、12月27日出発だ。
「年末、早めに出発しても、帰国日が1月3日、4日の場合は、飛行機の料金が年末の一番高い日のものに設定される。これを避け、会社を休む日程を極力少なくするなら、12月27日出発、1月2日帰国が割安となる。27日から7日間なら、キッチン付きのホテルで20万3000円というプランもある」(三瓶氏)
これが例えば12月29日出発で7日間にすると、多くの旅行会社のツアーでは安くても30万円台前半。30万円台後半もまれではない。1~2日休みをずらすだけでずいぶん変わるわけだ。
出発40日前&30日前のJAL利用ツアーを狙う!?
海外旅行の予約システムでは、出発日の30日以内(パッケージ商品は40日前から)になると、キャンセル料が発生する仕組みになっている。このシステムを逆手にとり、いくつかの希望ツアーを複数予約している人も多い。そんな人たちがツアーを絞りこみ、キャンセルをし始めるのが11月下旬だ。11月20日前後になると、大人気ツアーに空席が出ることもある。この時期に、キャンセル待ちを入れたり、空き状況をこまめに確認すると簡単に予約が取れてしまうことが多い。
「小さな子どもがいる家族で旅行の場合、日本航空利用のツアーが狙い目。子ども料金が安くなる時があるので、合計金額で考えると外資系航空会社より安い場合がある」(三瓶氏)
例年は離島へ行くツアーが人気だが、今年はオアフ島に予約が集中しているそうだ。年末年始の休みが短いため、ワイキキ中心で過ごす人が多い可能性がある。また、ディズニーリゾートのオープンも少なからず影響しているだろう。
ちなみに、アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ・コオリナ・ハワイはすでに予約は取れない状態。しかしハワイはツアーも価格設定もバラエティ豊か。旅行会社に予算と日数を相談するのも得策だ。
ワイキキ滞在7日間ツアー料金:20万3000円~(12月27日出発、燃料サーチャージ・諸税別、2名参加の1名料金)主催:ファーストワイズツアーURL:ツアー詳細【海外旅行】エアーズロック宿泊でスペシャルレートあり!
ベストシーズンのオーストラリア、穴場はケアンズ郊外
ファミリーの旅行先で絶大な人気を誇るオーストラリア。
東日本大震災以後、夏休みにはそのファミリー層が極端に減少し、5~10月までLCCのジェットスター航空が減便したことも重なり影響が大きかったが、年末年始の予約は昨年よりも早めにスタートし、回復しつつあるようだ。今年は、年末年始の予約日程が集中していないのでまだ余裕があるという。
例年、年末年始に人気なのは1都市滞在型プラン。中でも世界遺産の海、グレートバリアリーフへの玄関口であるケアンズが好評だ。
「さらに今年は、コンドミニアム ヒルトンがオープンしたり、おしゃれなレストランやカフェが連なるヨットハーバー沿いのボードウォークが新しくなるなど、話題性があるゴールドコーストも予約が増えている」(エス・ティー・ワールド〈以下STW〉オーストラリア担当、水野絵美氏)。
2011年、ゴールドコーストの中心部、サーファーズパラダイスに、高級ホテルが2つオープンした。
9月にオープンしたのが「ヒルトン サーファーズ パラダイス」。高層のツインタワーで、ホテルとコンドミニアムスタイルがある。さらに、77階建ての高層タワーに「シー テンプル サーファーズ パラダイス アット ソウル」がソフトオープンしている。こうしたクイーンズランド州で再開発および新開発が進むことで、ゴールドコーストの人気が再燃している。
キャンセル待ちなら11月20日前後を狙う
「11月20日前後は、予約の動きが多く、一番人気の日程にキャンセルが出る可能性もある。今なら予約も間に合う」。ちなみにSTWでは、航空会社の座席をまとめて買い取りしており、キャンセル待ちで座席が取れる可能性も高いという。
「エアーズロックも今年はまだ予約可能。期間限定でエアーズロック2泊以上宿泊限定のスペシャルレートが出ており、1泊プランより割安。ケアンズの郊外には高級リゾートがいくつかあるが、日本人にはあまり知られていない。熱帯雨林に囲まれたシルキーオークスや、グレートバリアリーフを望むビーチ沿いに建つアンサナリゾートが狙い目」
海、山、動物、そして世界遺産、食文化も充実しているため、目的に合わせて滞在場所を選べるのがオーストラリアだ。南半球に位置し、これからベストシーズンである夏本番を迎える。さらにオーストラリアドル安の状況下、ショッピングやオプショナルツアーもかなり安い。有力候補となりそうだ。
エアーズロック+ケアンズツアー6日間(料金重視プラン)
料金:16万7800円~(燃料サーチャージ・諸税別、2名参加の1名料金)URL:ツアー詳細12月24日まで予約限定。エアーズロック2泊コース料金:22万2800円~(燃料サーチャージ・諸税別、2名参加の1名料金)URL:ツアー詳細アンサナリゾート滞在6日間料金:14万9800円~(燃料サーチャージ・諸税別、2名参加の1名料金)URL:ツアー詳細シルキーオークスロッジ&ケアンズ 5日間料金:18万9800円~(燃料サーチャージ・諸税別、2名参加の1名料金)URL:ツアー詳細主催:エス・ティー・ワールド備考:プラン料金は12月24日から1月31日までの最安値を表示【海外旅行】『ミッション:インポッシブル』効果&円高で急浮上
ホテルラッシュにわくドバイ
2009年のドバイショック後、一時人気に陰りがさした。しかしトム・クルーズ主演のハリウッド映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』がドバイを舞台にしていることから、現在話題になり人気が沸騰。
「11月現在、今冬のドバイの予約状況は昨年比200%」とSTWドバイ担当荒野千春氏。
ドバイでは、金融や観光以外にメディアの積極的な受け入れを進めている。そのひとつが映画撮影だ。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』もドバイ政府の全面協力のもと、迫力ある映像が完成。これを機にさらに映画ロケが増える可能性があり、ロケ地ツアーにも期待が高まる。
さらに、ホテル建設もとどまることなく、現在も次々と新たなホテルがオープン。街は活気にあふれている。「ホテルは建設ラッシュ。ドバイの最新ホテルを分泊したホテルライフ充実のプランが人気になっている」(荒野氏)
例えばSTWでは、砂漠に建つホテル「バブアルシャムス」、ダウンタウン地区にあり世界一の噴水「ドバイファウンテン」や世界一のビル「ブルジュハリファ」が望める「ザ パレス ジ オールド タウン」、7つ星ホテル「バージュ アル アラブ」にそれぞれ滞在するツアーを用意。多様なエリアの観光が可能。
ここに体験型のオプショナルツアーを加えるとさらに楽しみが増す。
「砂漠を4WDで駆け抜け夕日を堪能した後、バーベキューディナーを味わうツアーが人気。あるいはラクダに乗る、ベリーダンスを習い踊る、ヘナペイントをするなど、ドバイのツアーは老若男女が楽しみを見つけられる」(荒野氏)。
ドバイ・マラソン2012は2012年1月27日開催!
年末年始の予約はまだ飛行機に空席がある状況。さらに円高でツアー料金は昨年より値下げされているという。
3月上旬までは気温が下がり、冬の平均最低気温が14℃前後と過ごしやすいドバイでは、この時期イベントも多い。2012年1月20日から2月20日までは「ドバイ・ショッピング・フェスティバル2012」が開催される。有名ブランドが軒を連ねるショッピングモールが競って、高級車の当たる懸賞やキャッシュバックを実施。タックスフリーというのも大きい。花火の打ち上げや露店も出るので祭り気分も味わえる。
また、2012年で8年目となる「ドバイ・マラソン2012」は1月27日に開催。フルマラソン、10km、3kmがあり、毎年1万5000人以上のランナーが、高層ビルが建ち並ぶペルシャ湾沿いを走る。参加受付は12月22日までだ。
ドバイまでは直行便で約10時間。2~3泊の短期間でも街の雰囲気は十分楽しめる。映画の中でトム・クルーズが実際に吊り下げられたブルジュ・ハリファは124階に展望台があり、見学可能だ(有料)。世界一の高さを体感してみるのも面白い。
アラビアンリゾート バブアルシャムス&注目エリアのザ・パレス&7つ星バージュ アル アラブ<夕食付>7日間 毎朝食付料金:23万5000円~(燃料サーチャージ・諸税別、2名参加の1名料金)※2012年1月13日~17日出発URL:ツアー詳細オプショナルツアー:砂漠サファリディナーツアー、9000円主催:エス・ティー・ワールド備考:プラン料金は12月24日から1月31日までの最安値を表示
【国内旅行】JRきのくに線全線再開で交通手段が例年よりイイ!?
世界遺産の熊野古道やマグロ三昧など、和歌山県が狙い目
2011年9月の台風12号の影響で河川の氾濫や道路が寸断されるなど、甚大な被害を受けた和歌山県。10~11月の予約状況は「主要観光地ではほとんどで例年に比べ減少。特に被災地域である那智勝浦町や田辺市本宮町の10~11月の予約状況は例年の20~30%」と和歌山県観光連盟の成田佳代氏。
懸命の復旧作業により、現在は、世界遺産の熊野古道はほとんどが通行可能に。JRきのくに線は12月3日から全線で運転を再開。被害が大きかった田辺市本宮町や那智勝浦町の名所旧跡も安心して観光できるように修復された。
また、新たに新大阪駅から南紀勝浦温泉行きの直行バス(往復3500円)が2012年3月31日まで毎日運行されるなど、交通手段も充実し、観光客を受け入れる体制は整った。
“まけるな!! 和歌山”をスローガンにキャンペーン続々
「ほぼ回復していたにもかかわらず、秋の行楽シーズンはキャンセルが相次ぎ、県内主要観光地は観光客数が減少し、深刻な状況にあった。この冬は“まけるな!! 和歌山”をスローガンに県民一丸となって復興に向け進んでいる」(成田氏)。
そのスローガンのもと12月から、きのくに線の全線再開に合わせてJR西日本の京阪神から和歌山、南紀エリアへのお得な企画切符や、日帰りプランなどを盛り込んだ「元気です和歌山キャンペーン」がスタートする。キャンペーン中はプレゼント企画が豊富で、抽選で100名に3万円のキャッシュバックが当たる「和みわかやま宿泊得々キャンペーン」ほか、かなり得する、魅力的なものが目白押し。
また和歌山県は水揚げ高日本一を誇る那智勝浦町のびんちょうマグロが有名。1~3月はびんちょうマグロが旬を迎える。南紀勝浦温泉の宿泊施設やレストランでは、マグロ三昧の食事も堪能できる。まぐろの解体ショーなどイベントも多数開催予定だ。
温泉と旬の海の幸。国内ならではの正月らしい過ごし方をするのには最適だ。
わかやま観光情報URL:詳細【国内旅行】東北新幹線東京─新青森全線開業1周年! 北東北の青森・秋田が面白い!!
「行くぜ、東北。」で東北ならではの冬の楽しみを
2011年12月4日、東北新幹線東京―新青森全線開業1周年を迎える。東日本大震災の影響はあったものの、7月以降は東北新幹線の利用状況は100%以上。9月には130%以上に達した。
そして東北ならではの楽しみが待っているのはこれからの季節。JR東日本では、東北新幹線東京―新青森全線開業1周年を記念して「行くぜ、東北。」キャンペーンをスタートする。
12月の週末限定2日間有効の「東北応援パス(大人9500円)」は、JR東日本全線の普通列車が乗り降り自由の乗車券。あわせて特急券を購入すれば、新幹線、特急列車も利用できる。例えば、大人が東北新幹線「はやぶさ」で東京から新青森まで普通指定席で往復すると2万3500円となり、通常よりも8260円も安い。
「東京駅からの往復の場合、東北新幹線では白石蔵王駅(往復1万500円)以北、上越新幹線では燕三条駅(往復9880円)以北で割安になる」(JR東日本の広報部)。往復の新幹線と宿を自由に組み合わせることができる「行くぜ、東北。セレクトパック」では、行きの到着駅と帰りの乗車駅を東北6県46駅、函館駅から選べて選択肢の幅も広い。ただし、12月28日から1月4日までの年末年始は利用できないのが残念だが…。しかし1~2日休みをずらせば、楽しみ方は広がる。ほかにもプレゼント企画や青森県の温泉宿とのパッケージ旅行など多彩な企画を用意している。
吹雪の中をトレッキング? 北東北ならではのツアーも
さらに地元の人々が企画した地域密着型のパッケージツアー「旅市」のインターネット限定コースも登場。会津若松の農家・民宿に宿泊しながら地元家庭料理づくりを体験するなど、地域密着型の新ツアーが順次スタートする予定。
定番の「旅市」でも、冬ならではの北東北の旅が豊富だ。「冬の八甲田山頂での体験や酸か湯温泉でのんびりできる『冬の十和田湖・八甲田と郷土料理に舌つづみ』がイチオシ。ファミリー旅行には雪深いマタギの里でマタギの語りを聞いたり、雪の中をウォーキングする体験ができる『秋田内陸マタギの里で冬体験』も貴重な体験になる」(広報部)。
北東北らしい冬の体験で言えば、青森県奥津軽で地元ボランティアの津軽地吹雪会が行っている「地吹雪体験ツアー」。
「津軽地方は豪雪地帯。日本海側から吹きぬける風、いわゆる“シベリアおろし”に乗って、豪雪地帯の雪が巻き上がる現象が起こる。それを昔ながらのモンペ、防寒着の角巻、カンジキをはいて体験してもらおうというもの」(津軽地吹雪会、角田周会長)。雪原をトレッキングしながら豪雪地帯ならではの景色が楽しめる。「途中にはちょっとしたサプライズもあって、毎年人気」(角田会長)。ただし積雪量が一定量ないと無理とのこと。よって例年大体、1月20日から1カ月、金~日曜日にかけて実施される。ここ数年は参加者も増え、JTBで、津軽鉄道ストーブ列車と組み合わせたツアーも組んでいる。
今後はさらに、こうした北東北ならではの体験ができるツアーがJR東日本はじめ、各旅行会社から出てきそうだ。
今は買い手市場
震災や自然災害の風評、円高の影響などが重なり、旅行業界はまだまだ上向きとはいえない。だからこそ、今は買い手市場ととらえ、旅行に出るのも得策だ。
旅行会社から出てくるツアー商品の選択肢は例年以上。競争が激しい分、内容のバラエティ感、サービスの質、価格ともにクオリティが高い。年末年始はその恩恵に授かるチャンス。11月は最大予約チャンスととらえ、こまめに情報をチェックしてみてほしい。
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