2011年11月29日火曜日

■釜山の医療観光


釜山の医療観光
http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/word/6473/8583
2011年11月28日掲載

  外国人に治療や検診を受けながら観光も楽しんでもらおうと釜山市や釜山圏医療産業協議会などが2007年から推進。国別の受診者数はロシアが最多で中国、日本と続く。美容整形だけでなく、伝統医学による治療や診断もある。ロシアからは極東地域の富裕層を中心に、がんや心臓疾患など重症患者が多い。
「整形観光」日本人は尻込み? PR空振り、人気は美容はり

 美容整形が盛んで「整形大国」と呼ばれる韓国。近年、日本を含む外国人患者を誘致する医療観光の「主力商品」として期待を集める。特に釜山市内では、交通の便が良い福岡や大阪からの集客を見込みPRに力を入れてきた。日本側の関心も高まってはいるが、手術への不安や料金面の課題が壁となり、伸び悩んでいる。
 
 美容整形関係の医院が集まる釜山市の繁華街・西面。日本語の通訳紹介システムなどを用意し、いつでも日本人患者の受け入れができる態勢を整えている所も少なくない。ある医院では今春、日本から観光の途中で訪れたという若い女性が、整形手術について詳しく聞いて行った。電話での問い合わせも毎週のようにある。しかし手術に踏み切った人は「年数件」と打ち明ける。
 
 韓国が外国人対象の医療観光に本腰を入れ始めたのは4年前から。中でも日本に対しては、美容整形が目玉になると関係者はもくろんだ。日本は韓流スターや歌手の認知度、エステへの関心が高い上、日本では保険が適用されにくい整形手術は、韓国で受ける方が割安になると考えたからだ。
 
 だが思うような結果は出ていない。受け入れを推進する「釜山圏医療産業協議会」によると、2010年に釜山市内の医療機関で受診した日本人は約千人いるが、整形手術を受けた人は少ない。毎月数人の患者が福岡や大阪から訪れる市内の形成外科の尹晟豪(ユンソンホ)院長は「シミやほくろ取りなど肌の手入れを希望する人ばかり」と話す。



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