2011年11月24日木曜日

■「漁業」体験 観光資源に


「漁業」体験 観光資源に
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001111240005
2011年11月23日

●ブルーツーリズム、県が後押し

 漁村に滞在して漁業体験や観光をしてもらう「ブルーツーリズム」を県が後押ししている。日間賀島(南知多町)で22日、体験ツアーが始まった。


 「墨で手が真っ黒になっちゃったよ」

 同日夕、日間賀島の干物店「かねと商店」で、観光客約20人が四苦八苦しながら大きさ数十センチのタコをさばいていた。島の名産、タコの干物づくり体験だ。参加した春日井市の深井園子さん(50)は「実際に自分で体験できるのは面白い」と話した。

 一行は、名鉄観光サービスの旅行ツアー「ぐるーり知多半島ブルーツーリズムin日間賀島」の参加者。島に1泊し、翌日は海釣りに挑戦する。ツアーは県からの委託事業。約300万円の助成が出るため、旅行代金は、民宿に宿泊するプランが1人9800円、旅館宿泊が1万1800円と安い。県が観光客誘致につながる特色ある旅行企画を公募したところ、日間賀島観光協会の企画のほか豊川稲荷や奥三河の花祭りを見るツアーや夜の名古屋観光ツアーなど4件が選ばれた。

 「ブルーツーリズム」は農山村で農業体験などをする「グリーンツーリズム」に対し、海岸や離島での漁業体験を指し、2000年ごろから徐々に全国に広まってきた。県は、長引く景気低迷で離島への観光客も減る中、漁業を観光資源として生かした旅行を提案、観光客増をねらう。ツアー参加者にはアンケートを書いてもらい、今後に生かす。

 今回の旅行を企画した日間賀島観光協会の鈴木甚八会長(63)は「『漁業体験』と言うより、『ブルーツーリズム』の方が若い人にも興味を持ってもらえるのではないかと思った」と説明する。

 県も「ブルーツーリズムはまだまだ伸びる可能性がある」(担当者)とみている。今回の企画は27、29日にも実施される。好評であれば、来年度以降も事業を続けるという。



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