2011年11月22日火曜日

■観光施設をスマホで案内 長野大がシステムづくり


観光施設をスマホで案内 長野大がシステムづくり
http://www.shinmai.co.jp/news/20111122/KT111121SJI090003000.html
11月22日(火)信濃毎日

 長野大(上田市下之郷)企業情報学部の教員や学生でつくるプロジェクトチームが、タブレット型端末やスマートフォン(多機能携帯電話)を活用して観光施設を案内するシステムづくりを進めている。第1弾として、明治期の蚕糸業関連施設が残る笠原工業(同市常田(ときだ))の敷地内で、カメラの付いた端末を向けた施設の説明などを表示させるサービスを、26日に試験運用する。地域の歴史に気軽に触れられるようにする。

 案内システムは、笠原工業の敷地内にある繭倉(1905年建築)や洋風建築の「常田館」(1908年建築)など、あらかじめ登録されている計15施設に端末のカメラを向けると、画面の映像に重ねて施設名が表示され、完成時期などの詳細な説明も見ることができる。現在地を示す地図も表示可能。インターネットに接続し、古い写真の閲覧や音声案内も利用できる。カメラ映像に情報を付け加える拡張現実(AR)機能や、衛星利用測位システム(GPS)を活用して開発した。

 笠原工業の繭倉や常田館などは、経済産業省の近代化産業遺産に認定されており、観光や視察で訪れる人も多い。「専門的な質問に社員が満足に答えられないこともあり、休日などは対応が難しかった」(笠原一洋会長)という。システムの開発を進めていた同大から協力を申し出た。

 20日、現地で利用実験が行われ、タブレット端末を使ってサービスを体験した笠原会長は「社員の説明を十分補える。より多くの人に訪れてもらえるようになればうれしい」と話していた。

 サービスに利用するアプリケーションソフトを開発した同学部3年の戸谷重幸さん(22)は本年度内にも、所属ゼミの学生たちとスマートフォン向けのソフトを開発するベンチャー企業を起こす計画。「機能を応用して、宝探しゲームなど子どもたちも楽しめるようなソフトを作っていきたい」と話している。



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