2011年12月30日金曜日

■中国カード 神戸で普及へ


中国カード 神戸で普及へ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news/20111228-OYT8T00038.htm
(2011年12月28日  読売新聞)

 神戸商工会議所は27日、中国で広く普及する決済用カード「銀聯(ぎんれん)カード」の提携カード会社と包括契約を結び、神戸市内の会員事業所の小売・飲食店で取り扱えるようにすると発表した。商議所では全国初の取り組みで、手数料などを格安にして取り扱い店を増やし、中国人観光客の呼び込みを狙う。

 包括契約を結ぶのは、三井住友カード、三菱UFJニコス、ユーシーカード、トヨタファイナンスの4社。契約により、同商議所の会員小売・飲食店などは登録料(1万5750円か3万1500円)を支払えば、通常はカード使用額の5~6%と設定されている手数料を3・7%とするほか、4~10万円程度かかる決済端末機を無料で借りられる。1月10日から先着100店は登録料を3分の1にするキャンペーンも実施する。

 同商議所によると、銀聯カードは中国を中心に計約26億枚発行されているが、手数料などが負担となり、取り扱い店は百貨店や大型ショッピングセンター、全国チェーンの薬局などに限られているという。

 同商議所は「1年間で銀聯カードの取り扱い店を230店舗増やしたい」としている。

◆日本訪問中国人 昨年は141万人

 独立行政法人・日本政府観光局の統計によると、昨年に日本を訪れた中国人は約141万人に上った。

 同年に個人観光ビザの発給要件が緩和されたことなどを受け、訪日する中国人は年々増えており、最も多い韓国人(約244万人)に迫る勢いだ。3月の東日本大震災で一時は激減したが、西日本を中心に回復傾向にあるという。

 神戸商議所が、中国で10億枚発行されているとされる銀聯カードの取り扱い店を増やそうとするのは、日本人旅行者の約3倍と言われる中国人旅行者の購買力の高さがある。

 観光庁の統計によると、1人1回当たり旅行消費単価は約14万5000円(昨年4~12月)に上り、国内全体に与える経済効果は約1400億円に及ぶという民間の調査結果も出ている。


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