2011年12月15日木曜日

■広がる帰省手段の選択肢 高速道無料化で渋滞も


広がる帰省手段の選択肢 高速道無料化で渋滞も
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111215/trd11121507510003-n1.htm
2011.12.15 07:48

帰省ラッシュで混み合う新幹線のホーム。年末年始は家族の絆を確かめる最良のチャンスだ =平成22年12月29日午前、JR新大阪駅

 もうすぐ年末年始の帰省シーズン-。今年は東日本大震災の被災地支援と観光振興を目的に、東北地方の高速道路では被災者以外の車も無料通行できる新たなシステムがスタート、マイカーでの帰省がグンと安くなる。安さが魅力の高速バスの予約も好調だ。JRもお得な乗車券を発売するなど帰省手段の選択肢は広がっている。

ゆとりある計画を

 震災で被害が大きかった太平洋側の「被災地支援エリア」などでは、全ての通行車両が毎日無料。常磐道は水戸インターチェンジ(IC)以北、東北道は白河IC-安代ICなどが対象だ。観光振興が目的の日本海側では土日祝日のみ、自動料金収受システム(ETC)を搭載した普通車以下に限定して無料だ。

 これまでは、出発地・到着地のいずれかが無料路線のICなら利用区間全てが原則無料となった。今後は無料化エリア外の走行分は有料となる。

 無料化に伴う渋滞も予想される。無料措置区間での10キロ以上の渋滞の発生は、昨シーズンの年末年始は1回だけだった。しかし、東日本高速道路会社(東京都千代田区)は今シーズン(12月22日~来年1月4日)、11回発生すると予測。寒冷地が対象だけに、同社は「冬タイヤを準備し、ゆとりある旅行計画を立ててほしい」と呼び掛けている。

 高速バスも人気だ。楽天トラベル(品川区)によると、12月22日~来年1月4日乗車予定の予約(12月5日現在)は、前年同期比25%増。東京発に比べ、大阪と名古屋発の路線の伸びが大きいという。名古屋-大阪は前年同期の2倍以上、名古屋-仙台、大阪-仙台は2倍弱だ。

 同社広報渉外室は「震災で鉄道が止まったとき、高速バスの利用が大きく伸びた。それがきっかけで利便性が認められたのではないか」と分析している。

乗り降り自由

 JR東日本は20日まで、期間限定で普通車自由席が乗り降り自由の「ふるさと行きの乗車券」を販売。利用期間は12月27日から来年1月6日までで、有効期間は7日間。東京発着の場合、仙台(市内)までは8700円で2860円(約25%)、新潟までは8300円で2620円(約24%)、それぞれお得だ。新幹線などは別途、特急券などが必要になる。

 JR西日本は、来年1月1日にJR西と智頭(ちず)急行線の全線、JR西宮島フェリーが乗り放題の「元日・JR西日本乗り放題きっぷ」を12月30日まで販売している。値段は大人1万5千円、子供7500円。グリーン車が利用できるタイプは大人1万7千円、子供8500円。遠くまで足を延ばした初詣や日帰り旅行にも使えそうだ。



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