2011年12月22日木曜日

■中国で“北朝鮮発表の幸福指数”が評判に=中国1位、北朝鮮第2位


中国で“北朝鮮発表の幸福指数”が評判に=中国1位、北朝鮮第2位
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0530&f=national_0530_091.shtml
2011/05/30(月) 11:51  サーチナ
  
 中国のインターネットで5月末になり、“北朝鮮で発表された世界各国国民の幸福指数ランキング”が評判になった。ユーザが作成した「パロディー」とみられ、「1位は中国で100点満点、2位は北朝鮮で98点」などとした。

 北朝鮮の国営・朝鮮中央テレビが発表したとして、同国を代表する女性アナウンサーのリ・チュニさんがニュースを読み上げる写真と、一部国家の順位と点数を中国語で掲載した。

 同“幸福指数”は「爆笑コンテンツ」として転載が相次いだ。一部ユーザーは、「(反語としての)中国人の幸福感が北朝鮮を上回る」とされた部分について、「金持ちは増えたが、一般庶民は苦しんでいる」などと、深刻に受け止めた。

 “幸福指数”で、第1位の中国は100点満点とされた。第2位以下は北朝鮮(98点)、キューバ(93点)、イラン(88点)、ベネズエラ(85点)と並べられた。韓国は「南朝鮮」と書かれ18点で第153位、米国は米帝国とされ、“幸福指数”最も低い世界第203位で、指標は3点とされた。

 同“幸福指数”は香港の中国大陸系衛星テレビの鳳凰衛視(フェニックステレビ)も取り上げ、さんざんに茶化した。キャスターらしい男性が「第1位は中国。なんと100点満点」、「第2位は朝鮮(北朝鮮)、中国とはわずか2点差の98点、わずか2点差」、「傀儡政権の南朝鮮は18点、諸悪の根源である米帝国はたったの3点」と表情たっぷりに語ると、スタジオは爆笑につつまれた。

 男性は続けて、「中国の汚職官僚が米国に行くのは、悪業の報い。労働による思想改造を受けるためだった」、「金正日将軍が訪中するのは、国民の幸福感で中国に2点の差をつけられているからだ。その2点の秘密を探りに来るわけだ」などと、中国と北朝鮮を皮肉った。


◆解説◆

 中国で、“北朝鮮で発表された世界各国国民の幸福指数ランキング”が評判になったことについては、いくつか注目すべき点がある。

 まず、公式には「最も親密な国」としている北朝鮮を笑いものにする内容が、中国国内で規制されていない点だ。自国民の北朝鮮批判を抑えることは政治的に不利と判断しているだけでなく、「中国の一般庶民の見方」と「規制はしないとの事実」を示すことで、北朝鮮側に対して政治的意思表明をしたと考えてよい。

 次に、多くの中国人が「北朝鮮は大うそを発表する場合がある」とみなしていることだ。実際にはありえない“ランキング”を、「北朝鮮発表」としたことが、「さも、ありなん」との笑いに結びついた。

 さらに、同“ランキング”で上位とされた国は、すべて事実上の独裁政権国家であることだ。そのトップに中国としたことで、「中国も、これらの国と本質的に同じ」との見方を示した。



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