2012年1月20日金曜日

■クルーズ業界の成長、減速も~イタリアの座礁事故で


クルーズ業界の成長、減速も~イタリアの座礁事故で
http://www.usfl.com/Daily/news/news_44.asp
2012年01月19日 18:23 米国東部時間

 イタリア中部トスカナ州沖合いで豪華客船が座礁した事故が、クルーズ船業界の順調な成長を阻む可能性がある。

 ロサンゼルス・タイムズによると、コスタ・コンコルディア号(乗客乗員約4200人)は13日、ジリオ島沿岸の浅瀬で座礁し、19日現在で11人が死亡、少なくとも24人が行方不明となっている。

 世界売上高が400億ドルのクルージング市場は過去数年間、景気回復や超大型船を含む新造船の増加を背景に堅調な伸びが続いている。国際クルーズ船会社協会(CLIA)によると、業界は2011年、前年比8%増となる1600万人の乗客数を記録し、12年は6%の増加が予想されている。

 コスタ・コンコルディア号を保有するコスタ・クルーズの親会社で、フロリダ州マイアミに本社を置くカーニバル・クルーズ・ラインの株価は17日、約14%下落した。カーニバルによると、事故は同社に約1億ドルの損失をもたらす見通しだ。専門家が業界各社への連鎖反応を予想する中で、同業ロイヤル・カリビアン・クルーズの株価も6.2%落ち込んだ。

 しかし、クルーズ船旅行会社コーストライン・トラベル・アドバイザーズ(カリフォルニア州)のジェイ・ジョンソン社長は、「長期的な影響が出るとは思わない。人々は偶発事故と受け止めるだろう」と語った。実際、同業大手のクルーズワン(同)では、事故後3日間の売上高が前年比で約6%伸びた。



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